見出し画像

えんぴつとおじいちゃん

4月になり新学期!
新しい環境に身を置かれている方も多いと思います。
みなさん楽しんでください!

新学期、で思い出す事。
私が小学校に上がる前のはなし。

手先が器用でとても優しくて大好きなおじいちゃん。
私がもうすぐ小学校に行くよというとき、「なんだ知子は小学校に行くのに鉛筆も削れないのか?」と鉛筆削りの特訓をしてくれました。

何十年前の話ですけどね・笑、一応その頃はもう「鉛筆削り」という道具がありまして、鉛筆をナイフで削れなくても大丈夫だったと思うのですが、おじいちゃんが言うからには!と教えてもらいました。

ティッシュを敷いて、カッターナイフの持ち方を教えてもらい、しゃり、しゃり、と削っていく。

芯が細い粉になって、独特の匂いがして、指先は黒くなりました。

おじいちゃんはそれは鮮やかに鉛筆を削っていき、かっこいいなと思ったものです。

いつもささっと絵を描いてくれたり、竹馬や釣りのおもちゃを作ってくれたり、おじいちゃんの手から何かが出来るのが魔法のようで憧れていました。
私の1番最初の師匠はおじいちゃんです。
(デザイナーになった従兄弟もそう言っていたから、おじいちゃん、孫クリエーターを2人も育てたね)

今でも鉛筆を削る時、おじいちゃんの事を思い出しながらカッターナイフでシャリシャリします。

そして鉛筆のブローチを作る時もおじいちゃんが出てきて、「見て見て!こんなの作っているよ」と師匠に報告するのです。

この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?