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20周年!

2003年3月24日にpo-to-boのサイトをオープンして、本日で20年となりました。
20年と思うと長いような、でもあっという間のような気がします。こつこつとひたすら一歩ずつ続けての20年。

サイトをオープンさせた時のことはよく覚えています。
歩陶房と屋号をつけて陶磁器の制作をはじめて、ホームページを作りたいと考えて。
当時今のように簡単にサイトをオープンすることはできず、自分でコードを書くというホームページの作り方でした。最初にホームページづくりに取り掛かった時はデジカメも持っていなくて、写真屋さんで現像してもらったフィルムカメラの画像をスキャンして、ホームページにはりつけて・・というようなことをしていました。
そんな時に夫がデジカメをプレゼントしてくれて「これで写真も撮れるから、ホームページ作れるね」と後には引けない環境を作ってくれました。

今もそうですが、私はとってもアナログな人間なので、自分で作るホームページはそれはそれは大変でした。
でも「これから活動していくのはホームページがないとダメだ!」と思っていて、とにかく手探りで頑張って作っていきました。(アドビのゴーライブというアプリを使っていました)今みたいに検索したらなんでもわかる時代でもなかったので、とにかくもがきながら頑張った記憶が残っています。
今同じことをやれと言われてもできないと思う(笑)もういやだ〜わかんない!!と床に転がって子供のようにジタバタしたのも、鮮明に蘇ります。

ホームページも形になってきたころ、このままではいつまでたっても未完のままだと、オープン日を決めることに。
その時近かった、父親の誕生日をオープン日にすることに決めました。
家族の誕生日だったら、のちのち忘れることもないでしょう、という動機です。

そんなこんなで2003年の3月24日に無事にオープンすることができました。
毎年po-to-boの誕生日は父の誕生日でもあるので、まず父におめでとうを伝えます。

po-to-boの正式の屋号は歩陶房といいまして、読み方はポートーボーです。ずっとpo-to-boを使っていたら、みなさん「ポトボ」と読むようになって、みなさんがポトボというならポトボでもいいか。みたいな感じで、今はpo-to-boと書いてポトボと読む、が店名になっています。

歩陶房と決めたのは、なにか「工房」「陶房」(陶器を作る工房のこと)みたいな名前にしようかな〜と、あ工房、い工房、みたいな感じで、ひとつずつ当てはめていったらいい名前があるかなぁという安易なものでした。
さすがに50音字すべては試しませんでしたが・・笑
なんとなくぽっと思い浮かんだ「ぽ」の一文字。ぽこうぼう・・いや、ぽーとーぼーだ!!!と音から名前を決めました。
「歩」を当てたのは、一歩一歩あるいていきたいから。
陶器の英語potteryも磁器の英語porcelainもpoからはじまるし、詩的poetryにものを作っていきたい私にとって、歩陶房とpo-to-boという名前は、これ以外のものは見つからない、大切な名前になりました。

20年の歩みを思い返せば、本当に一歩一歩だったなぁと思います。
やきものの技術も、ホームページ制作も、こつこつと積み上げていったものだし、作品制作は1日でできるようなものではなく、毎日毎日、素材と向き合う日々です。
走り続けるジャンプのような一歩もあれば、ゆっくりの一歩もあり、止まっているような一歩も、たまに後ろ向きに歩く一歩もありました。

今日もまた一歩あるきます。
いつまで歩けるかはわかりません。
以前はずっと続くものだと思っていたけれど、最近は「いつかは終わる時が来るのだな」と考えるようになりました。
永遠なんてないし、明日のことはわからない。
今この瞬間を一生懸命がんばるだけ。
みなさんも、このひと時をいっぱい生きましょう!

20年の作品を振り返ってみたいのですが、以前ホームページに載せていた写真などは、リニューアルの際に吹っ飛んでしまったものも多数で..(その頃はクラウドなんてなかった)
もっともっと色々作ってきたのですが、少しご紹介しますね。

初個展!若い!ニキビもある笑


初個展のテーマは「やわらかな時間」でした


うつわやオブジェ、アクセサリーなどたくさん作ってきました
陶人形。名前は全員ぽとこ
毎年出店しているやきもの市
初海外出店、大盛況で感激しました
密かな人気の土鍋
おおうちの香炉は代表作のひとつかも。えんとつから煙がでます
札幌スタイルに認証されたスノーボールキャンドル
テレビの取材が来たこともありました。小さなお店のため普段はお断りすることが多いのですが、この時はお世話になっているPinkoiのPRだったので。アナウンサーさん優しくてお綺麗💕
手紙舎での個展にて。100羽の『イロドリ』をつくりました
ミッフィーコラボ。厳しい制限がある中(こうやってブランドが守られるのねと勉強になりました)あまりにも大変で、HP作成以来の床でジタバタ転げ回るを体験
とにかくいっぱい、作って作って作ってきました


作るわたし。工房はいつも雑多な感じです笑
2020年の個展の際に手紙社の渡辺洋子さんが書いてくれた文章。これこそ自分の制作のテーマなのかなと感じています。


20年前、初窯に作った左馬

これは20年前、窯を開いたときに焼いた器です。
逆さにした馬を書いた作品を入れるというならわしがあります。
諸説あるようですが、「うま」の反対で「まう(舞う)」から演技がいいとか、健脚の馬にあやかり陶工の健康を願ってとか。(座りっぱなしの仕事で足が悪くならにように)
私が作った左馬は20年前からpo-to-boっぽかった。

20年応援してくれた方も、これから出会う方も、今後ともどうぞよろしくお願いします。

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