素顔のピクセルのリリックビデオを作ってみて感じたこと
ポットです。
前々からやってみたいと思ってたんですが、踏ん切りがついたし
記録に残すことの重要性を噛み締める今日この頃なので、思い立ったが吉日ということで、とりあえずやってみることにしました。
オタクの自語りにはなりますが、何卒!
(p.s 割と普段から脳内で自分語りをしがちな人間なので、書き終えた後見たら文字数が割と多めになっておりますが悪しからず…)
初めに
8/9のぎんこず配信を見て、曲の解像度が爆上がりした結果、いてもたってもいられなくなったので、キーボードを乱打しています。
でもなんだかんだ忙しくて圧倒的に筆が遅くなってしまった。。。
そんな僕ですが、前々から動画作りをちまちまかじっていたもので、リリックビデオとかMVみたいなものには強い憧れがあったんですよね。
ただ、一線級のプロに並べる実力はとてもじゃないけど無い。今でこそ簡単な動画を作ってーみたいな仕事をできてますが、キラキラ派手派手したものは作れる実力も想像力もないのが現実でした。
でも、動画作るのは好きだし、いつか大きいことできたらいいなって思ってた矢先に今回のリリックビデオを作るきっかけとなった花帆誕のプチバズがありました。
千バズ万バズを経験した方からすれば小さいものですが、自分にとってはすごい大きな衝撃があった一件でした。かなり何気ない気持ちで載せた動画が、予想の何倍も反響をいただいたのがとんでもなく嬉しかった。
「完成を楽しみにしてます」とか、「感動しました」と反応をくれた人のリプや引用を見て、今まで続けてきたこととか過去の選択って間違ってなかったなと、正直涙を浮かべたほどです。
そんなこともあり、梢センパイの誕生日までには何とか完成させようと本格的に構想を練り始めました。
余談ですが、5月は動画の反響をいただけたこととか、Bloomのオプコンなど、大きな出来事の多い月だったなぁ…としみじみしますね。
そんな日々を駆け抜け、リンクラのイラストたちとにらめっこをし、Aeともにらめっこをし、曲を聴いてうるうるしながら出来上がったのがこちら。
イントロ
蓮ノ空校舎の正面玄関をシャッターで切り取るところから。
「カメラ」とか「シャッターで切り取る」みたいな要素を大事にしようとしていたので、学び舎である校舎を撮る演出と、ピアノのグリッサンドの音をマッチさせて動画をスタートさせました。
キャラクターアイコンを使って紹介をはさむのはコテコテの演出ですが、ここは僕の表現力不足ということで目をつむってください()
曲のタイトルも超簡易的なものになってしまったので、フォトショとかイラレも勉強していい感じの文字とかつくれるようになりたいよね。
(買った後読まずに積みあがっている本から目を背けながら)
1番Aメロ
ジグソーパズルの ほんの一欠片
指で囲ってみた 君と見てる空
多くのピースがあるジグソーパズルの1ピースを、日々のワンシーンとして捉えて、そのほんの一欠片にも、君と見た空が広がってるって解釈してます。
もう時間だね 夕焼け小焼け
藍染の帳に 三日月模様
帰ろうか カラスも鳴いた
明日天気になれ
パズルのピースにズーム。そのピースの中に広がるある日の夕焼けの記憶に繋がるって意図で作りました。このパートは歌詞割りが短くて、まるで会話をしているような情景の描き方が好きです。
最初は「リンクラのカードイラストをたくさん使うぞー!!」と息巻いてましたが、1番のAメロはなるべく使わない方向で行こうと決めてました。
後述する2番Aメロは1番より短く、やりたいことも決まっていたのもあります。ですが、1番Aメロは、日々の小さなワンシーン、その中から夕焼けの空の下「もう時間だ、帰ろうか。明日も天気だったらいいね。」なんていう、ごくごくありふれた日常を大切にしようね・大切に切り取ろうっていう気持ちを間接的に伝えるパートだと考えていたからです。
自分はうろ覚えに思ってる日常のワンシーンでも、相手はそれを結構覚えてたりするとなんだかほっこりすることってあると思うんですよね。僕はあります。そういえばそんなことも、そんな日もあったねって。
1番Aメロラストには、このシーンの現代版とも言ってもいいであろう、眩耀夜行の花帆の覚醒前イラストを、その空に透過して重ねる形で次のシーンに移ります。
1番Bメロ
Ah こんな風に笑えたの
Ah 何も知らず生きてたよ
点と点がくっついてくたびに
解像度上がって鮮明だ
「こんな風に笑えたの」
当時のスリーズブーケに想いを馳せた結果、オタクの呼吸で周囲が真空になっちまうよ…。
そんなことは置いといて、このパートは103期スリーズブーケにも通じる部分が多い歌詞だなぁとも感じてます。
102期の梢センパイは花帆ちゃんとの出会いを通してたくさん笑えるようになったと思いますし、梢センパイとの出会いを通してスクールアイドルを知った花帆ちゃんは、毎日が新しいことだらけだったと思います。
このパートではそんな2人の「運命」を表現すべく、それぞれのパートでそれぞれの「フォーチュンムービー」のイラストを差し込んでます。
後半の「解像度上がって鮮明だ」はいいダブルミーニングだと感じてます。
点と点がくっつくたびに、ピクセルが増えれば解像度は上がります。そうしてたくさんのシーンを切り抜くたびに、新しいあなたに出会うたびに、あなたのことをより深く知ることができるっていうすごく素敵な歌詞です。
ここでは、実際に点と点が繋がるような演出と、2人の距離感が近い薫風梢のイラストをチョイスしました。
1サビ
サビについては1サビ・2サビ・ラスサビとあるので、ここでは1・2サビに共通していること+1サビのみで意識したポイントに分けて書かせていただければと思います。2サビは後述。
1サビ2サビ共通ポイント
1サビ・2サビともに、最初のカットで出てくるイラストについては、「複数人の登場人物がいるイラスト」をなるべく採用しています。
楽しい・大切・大好き/嬉しい・最高・サンキューのような、誰かを想うとても大事な感情を歌ってる歌詞なので、ソロで映ってる写真はなるべく除外して考えました。
2サビで「はじける☆メロンソーダ梢」を使っているんですが、あれはクラスメイトの友達の呼びかけに応じるってイラストなのでセーフ!!それに対応してペンギンアイスの花帆っていうクラスメイトとの一幕を感じられるイラストを入れてるんですぜ(ここまで一息)
あとは、両サビともに背景にコルクボードの素材が出てくるカットがいくつかありますが、これは写真を貼っておくものとして僕がなんとなくイメージするものだったので採用しました。
また最後に1つ!引用リポストか何かで気づいてくれてる方がいて嬉しかったこだわりポイントなのですが、「こぼさずに切り取ってくよ」のカットは踊りの振り付けから着想を得て、イラストを枠線で囲んで切り取る演出を作りました。
直前で切り取られるシーンについては、歌詞から連想されるイラストとしてこれだ!!!ってなるやつを選びました。さすがに寝顔とか泣き顔みたいなのに完璧にマッチするものではないのだけれど……。その結果、梢センパイのシーンはどっちも綴理を見つめる梢のイラストになりまして。
つづこずファンの皆様におかれましては、お手柔らかにお願いいたします。
1サビのみポイント
1サビについては、リンクラにおける覚醒前と覚醒後のイラストの変化をうまく使えたなぁと感じてます。
昔から、イラストとしてはそれぞれ独立してるけど、ほかのイラストと繋げたら1枚の絵になるみたいなイラストが好き好きクラブだったので、Holiday∞Holidayのイラストは絶対繋げて使いたいって思っていてぇ…。
梢・花帆ともに、覚醒前は練習風景なので、「何一つ無駄じゃない」のカットに重ねて歌詞とマッチしてる感じを作れたのは気持ちよかったですね。
覚醒後のイラストは、「合わせた拳」と「互いを見つめあう表情」が魅力的なイラストなので、各イラストの手の部分にフォーカスしたものを1個ずつ繋げた後、2人のイラストを半分ずつ繋げて1枚の絵にするっていう素材の魅力を余さず使えたかなと感じています。
また、1サビラストのシーンは梢センパイから見た花帆がうまく書かれてる、「アメアガリストリート」「ゆのくにガールズ」の花帆イラストを使っいました。ピース!のシーンに合わせて、ゆのくに花帆を覚醒後の弾ける笑顔のイラストになるっていう、ピースしてるイラストが無かったゆえの力技でしたが、なんかうまくいってる気がしてるので、OKです。
2番Aメロ
フィルター外した 世界の一欠片
知りたくなったんだ 君の見たい空
ここでは早くから全体像を考えるうえで、「Reflection in the mirror」と
「迎春-食-」のイラスト。入学したての花帆ちゃんの手を取る梢センパイと、ラブライブ!優勝の夢を一緒に叶えようと誓い、花帆ちゃんが梢センパイの手を取る対照的なイラストの2つを使おうと考えていました。
「フィルターを外す」の解釈を極限まで大きくして、Reflection in the mirrorでは、蓮ノ空に対してあまりいい印象を持っていなかった花帆ちゃんが、「ここで花咲きたい!」と、思えるスクールアイドルに出会ったこと。
迎春-食-の方では、ラブライブ!決勝の後、メンバー1人1人を訪ねる中、あくまで部長としてメンバーを鼓舞する言葉をかける梢センパイでしたが、一人涙を流す姿をそれぞれ思い浮かべています。
歌詞としても、フィルター越しでは写らない世界、いつも眼で追いかけている君は、どんな世界を見たいのか私も知りたいよっていうすごく好きなフレーズです。
2番Bメロ
Ah こんな未来待ってたの
Ah 眩しすぎるどうしよう
アングルをちょっと変えただけ
想像してたより 鮮烈だ
2番Bメロ前半は、それぞれの歌詞に注目しました。
梢センパイのいう「こんな未来」。たくさんあると思いますが、1番初めに思い浮かんだのは、綴理との誤解を解き、4人で披露したDEEPNESSではないかなと。
同じステージに立つことはないと思っていた親友と、再びパフォーマンスをすることになったことは、梢センパイにとって「こんな未来が待っているなんて」と思わせるに十分すぎるなぁと…。
「眩しすぎるどうしよう」は花帆ちゃんのパートで、Link to the FUTUREのイラストからSpecial Thanksのイラストに続くのですが、それぞれ12月末の北陸地方予選、その後のラブライブ!決勝大会を描いたものになっています。
(ここからオタク語り)
Special Thanksのイラストについては当時すごく驚いた記憶があって、覚醒前のイラストが背を向けたものになっているんですよね。後の活動記録では花帆ちゃん自身が「あっという間の出来事」と言っていたように、決勝大会には想像以上の熱気や緊張感があったのだと思います。
眩しすぎるステージに立った花帆ちゃんの表情をあえて描かなかったのがかなり好き好きポイント。なのでここに入れました(突如充電が切れた音)
2番Bメロは「アングルを変える」ということで、シャッフルユニットのイラストを使いました。歌詞に合わせてカメラの回転をつけて目まぐるしいパートにしています。正直それ以外の理由がないのでここは短めに。
その後「鮮烈だ」があるんですが、ここのキメは初めて聴いたとき脳汁出るくらい好きだったので、ここはテキストのアニメーションで音ハメしようと決めていて、鮮烈を表現する雷のアニメーションもうまくいったなと思っている好き好きポイントです。
2サビのみポイント
2サビはヒラメキが止まらなくて、作りながら遊び心を入れた部分が多くて、作ってて楽しかったです。
「そこにある感情ごと写すよ」の部分は、それぞれの感情が言葉としてカードに書かれているSpecial Thanks/青とシャボン/ミルクの各覚醒後のイラストを使っています。
1サビではここのトランジションに桜の花びらを使ったのですが、感謝を歌にして伝えた3曲のイラストを使うということで、2サビでは音符を散りばめてトランジションにしています。
その後の、「何一つ逃さない~」からの部分は、実は梢センパイ+機械さんが写っているイラストが繋がっています。「捉えてみせるから」の部分では、困惑する梢センパイに合わせて画面をちょっとゆらすギャグパート的な作りにしてて結構お気に入りです。
イラストのサイズの都合上、さやかだけ見切れてしまっているのですが、綴理、慈、花帆、瑠璃乃たちメンバーと、梢センパイwith色んな機械さんの日常を切り取ったパートにしています。
2サビラストは金魚◎花火梢のイラストを使って、歌詞と合わせてるんですが、金魚◎花火ホントいいイラストですよね。当時リンクラをしっかりやってなかったので、入手できずに悔しかった思い出です。現代の見返り美人か???ってなるけど、年相応の笑顔も見せる梢センパイの良さが詰め込まれてます。君は何が見える?君しか見えんのだが?(オタクキモすぎ罪実刑判決懲役5年)
Cメロ
さて、ここまで読んでくれた根気強い方々に向けてなのですが、1番は103期春~秋くらいまでのイラストが多く、2番では冬ごろのイラスト(シャッフルユニットくらいまで)のイラストを意図的に使っています。
ということは、その後やってくるのは。
今僕たちが最も恐れている存在、最上級生の卒業ですよね。
手を振る逆光の彼方 急ぎ足の街が
寂しがり屋にする 夜は長い 夢に逢うまでは
Cメロは別れを彷彿とさせる歌詞だなぁと感じていたので、ここで沙知センパイを登場させようと決めて、このパートを103期蓮ノ空の終着点にしようと決めていました。
すると、驚くくらいイラストが歌詞にハマるんですよね。
このパートはこずかほの桃節銘記の覚醒前イラストと、抱きしめる花びらのイラストだけで作られてるんですが、作るときどうしようかな~と悩む暇もなかったです。
こずぎんのWith×MEETSで「素顔のピクセルは別れの歌」と明かされたときに、このパートに別れの直前を意味するイラストを入れていた自分の解釈と完璧に一致して、その日はご飯がおいしかったです。確かしこたま肉と野菜を炒めました。
落ちサビ前
最初の部分はテキストのアニメーションになっているんですが、動き自体は素顔のピクセルの振り付けから着想を得ているっていう裏話があるので、ぜひ振り付けも見てみてください!!
そして、ここで再度イラストが入ってくるのですが、使っているのは最初期からある恒常カード、Grace Phraseと水彩世界のイラストです。
蓮ノ空やリンクラは、リアルタイムのコンテンツということで、季節の移ろいを一緒に感じられるのが、刹那的ですが最高にいい部分でもあります。
3年生の卒業を経て、季節は巡ってまた春になる。ということで、ここでは最初期のイラストを使っています。
また、かけがえのない今の部分は、キメの部分に合わせて、水彩世界・眩耀夜行・素顔のピクセルの覚醒絵をカットインさせています。
1サビではHoliday∞Holidayを使いましたが、ここで他の曲も一挙に回収して、「かけがえのない今」の意味を強めてます。
ラスサビのみポイント
みんな大好き飛びポの時間!!
でもあるラスサビですが、先述したように、ここでは季節が巡って春ということで、イラストは春色ニューデイズの覚醒後のイラストを使っています。
しかも花帆ちゃんが飛んでるんですよね!!飛びポにぴったりじゃ~~~んってなったのも5割くらいあるんですが、実は歌詞とも結構ハマってて、ジャンプして背を伸ばす花帆ちゃんと、花帆ちゃんの見てないところで最大級のキメ顔を見せる梢センパイっていうのが、謎にハマってるってなったのが先に思いついてた方です。
他にも、全サビ共通の歌詞、「こぼさずに切り取ってくよ」では、今までに登場していたイラスト+使いたかったイラストをいくつか入れて、春夏秋冬を盛り込んでいます。上段から順に、春・夏・秋・冬になってます。(春の部分は恒常カードを含む)
追加で入れたイラストとしては、蓮ノ大三角の日常が垣間見える秋色カントリーロードの梢、104期スリーズブーケに加わる吟子ちゃんも写っているツバサ・ラ・リベルテ梢の覚醒前イラスト、沙知センパイも写る貴重な過去イラストであろう冬のおくりもの梢あたりをチョイスして入れてます。(蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 102期 懐玉・玉折編はまだか…?)
サビの締めは、曲名と同じカードである素顔のピクセル花帆の覚醒後イラストを使ってます。曲の最中のイラストですが、アイコンタクトをしているのがとても好きなので、「この眼はいつも君を追いかけてる」のフレーズに最後あてはめさせてもらいました。
アウトロ
ここまでで7000字くらいなのですが、正直曲の中でやりたいことは全部やりつくしたので、アウトロは蓮ノ空の時間の中でも番外編というか、そういう一幕もあったんだよっていうのが分かる宴のイラストをヌルヌル動かしてます。
優雅にお姫様してる102期生とは対照的に、ドタバタしてる103期生の感じが、年の差を感じさせていいですよね。学生時代の1歳ってめっちゃデカく感じたなぁなんて思います。
一応気づきとして、梢の覚醒前イラストで綴理が舞い踊る梢センパイそっちのけで撮ってたヒヨコが、花帆の覚醒前イラストではさやかの頭の上に乗っているのがおもろかったので、ヒヨコと綴理に寄る→ズームアウト→ヒヨコスタートで繋げてみてます。
終わりに
改めて文字に起こしてみると、いろんなこと考えながら作ったなぁって感じますね。動画を作るときは絶対そうするよう心掛けていて、意図のないパートは作らないようにしているので、当然っちゃ当然なのですが、むしろとりあえずこうしました、みたいな部分が無くて安心しました。
趣味の延長でやっている、こういう動画の作成が思わぬところで反響を呼びましたが、正直一度あれを経験したことで、オタクがもっと脊髄反射で広めたい!!この動画を見ろ!!ってなるものを作りたいなって思うようになりました。リリックビデオに限らずドラムとかも。
いつかリリックビデオなりなんなりを依頼されるくらい強い動画作るのが、人生のサブミッション的立ち位置にいるので、今後も動画作りに向き合うぞ!!チェストーーー!!!となっています!!!
以上!
リリックビデオの思想メモでした!見ていただきありがとうございましたー!