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マッチでパチンコホールMAPを作ろう~番外編~

こんにちは。偏愛パチンコライターの栄華です。
皆様におかれましては、MAP作成へのご協力と記事のご愛読をいつもありがとうございます。

前回の次回予告にて、次は名古屋市西区にあった「共楽」というホールを取り上げるとお約束しましたが、その前に今回は番外編です。

<マッチでパチンコホールMAPを作ろう>
昭和時代のパチンコ店の広告マッチを蒐集している栄華が、ラベルに記された情報からお店の所在地(できればマッチの作られた時期も)を特定し、「昔のパチンコ屋さんマップ」を作成する!


これまでに本企画では、マッチラベルをもとに3店のホールの場所を特定。当初は1店舗につき1枚のラベルが基本でしたが、蒐集活動を続ける中で「同じホールの別なラベル」がコレクションに加わる例が出てきました。また、少しずつではありますが記事で取り上げた以外のラベルもMAPに追加しているので、今回はそれらについて報告したいと思います。


コレクションに加わったラベル

第1回目で取り上げた名古屋市中村区、名古屋駅前の「パチンコ銀座ビル」

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コレクションに加わったマッチラベルの中に、パチ銀ビルのものが2枚あったのでMAPに追加しました。

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建物のイラストがプリントされていますね。業界誌「娯楽産業」に掲載されていた外観写真(1964年)と見比べてみましょう。

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さらには、パチ銀ビルのすぐお隣の「琥珀」というホールのラベルも手に入ったので追加しました。

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このホールは現在も営業しています。ビルの1階と地階がパチンコ店だったのは現在も同じ。当時(1970年頃と思われます)は「雀球・スマートボール」も設置されていたんですね。

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現在の琥珀ビル。右側はコムテックタワー(パチ銀ビルの後身)です


追加したマッチラベル

追加したマッチラベルの中から、いくつか選んでご紹介します。


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「ミカド」(名古屋市中村区太閤通)

▲2000年ぐらいまで営業していたホールです。伏字にした市内局番は2ケタ。名古屋市内の市内局番が2ケタから3ケタになったのは1965(昭和40)年のことなので、それ以前に作られたマッチと考えられます。


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「名古屋空港パチンコ」(愛知県西春日井郡)

▲建物のイラストが素晴らしい。見ていると吸い込まれてしまいそうです。現・愛知県営名古屋飛行場(通称:小牧空港)から南東に1.5キロほどの場所にあったホールです。県営名古屋飛行場は、戦時中に陸軍の飛行場で、戦後は米軍に接収されます。その後1960(昭和35)年に民間用航空機の発着場となり、その名称が「名古屋空港」でした。開港にあやかってオープンしたホールだったのでしょうね。パチンコ店に加え、ボウリング場、ゲームセンター、サウナ、レストラン、書店、理美容室、おもちゃ屋さんなどが併設され、老若男女が楽しめるレジャー施設だったようです。


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「新瑞会館」(名古屋市瑞穂区)「笠寺会館」(名古屋市南区)

▲新瑞会館は現在も営業しています。笠寺会館はJR笠寺駅の東口を出て約100メートルの南側にありました。

【訂正とお詫び】
2021年6月の記事公開時に、笠寺会館の場所を「前浜通7-18」と記載しましたが誤りでした。前浜通にあったのは「笠寺センター」という別なホールでした。お詫びして訂正致します。


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庄内娯楽センター(名古屋市西区)

▲1970年代前半にはすでに営業していたホール。1995年以降は遊技場名鑑の表記が「パーラー庄内」になりました。閉業は2000年代前半。MAP上に「現・美容室」と記しましたが、同じ番地を周辺の複数の店舗(飲食店や呉服店など)が使っていたので、ホールの場所が美容室と一致していない可能性もあります。こちらもご記憶がある方がおられたら情報をお寄せいただきたいです。

【2021.11追記】
読者様より、「庄内娯楽センターがあった場所は現在マンションになっている」という情報を頂きました。その後、住宅地図で確認したところ、裏付けが取れましたので地図を書き換えました。


MAPの見かた

ところで先日、知人にこのMAPのことを知らせたところ、「見かたがよく分からない」と言われてしまいました。

少し説明したらすぐ分かってくれて、しかも「自分も地図作りに協力したい」と嬉しいことを申し出てくれました。

もしかすると、同じような方がおられるかもしれないのでMAPの見かたを説明させていただきます。

まずは地図にアクセス。


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バー右上のこのマークをクリック(またはタップ)すると液晶画面いっぱいに地図が表示されます。地図をズームアウト、ズームインして気になるホールを見つけたら「P」のマークをクリック(タップ)します。※現在は愛知県名古屋市周辺のみ。

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マッチラベルの写真が何枚あるかは矢印の部分を見ればわかります。また、赤い線で四角く囲んだ部分を押すと写真を拡大して見ることができます。

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写真が複数ある場合は、画面の左右の「<」「>」のマークを押してご覧くださいね(スマホは横にスワイプ)。


次回のマッチラベル

今のところ、調査地域が名古屋とその近郊のみなので、他地域の皆様には物足りなく感じられるかもしれません。愛知県が整理できた暁には、「京都市」に着手する予定です。

地図に表示した情報は裏取りを経たものですが、古いパチンコ店の情報には曖昧なものもあり、時には誤ってしまうこともあると思います。その時は随時ご報告します。仮説や推測は記事に明記するよう心掛けます。

連載記事とともに地図の成長をお楽しみ頂ける企画にしてゆきたいです。歩みはゆっくりですが今後もよろしくお願いしますね。

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❝PACHINKO❞ が ❝PAOHINKO❞ になっちゃっててカワイイ!

次回は、名古屋市西区にあった「共楽」というホールを地図に加えます。名鉄栄生駅の近くです。

「共楽」という店名に覚えがなくても、栄生駅周辺の古いホールについて何かご記憶やエピソードをお持ちの方は、

栄華Twitter:@henaieika 宛にDMか、

tengo2.5.777@gmail.comにe-mailをお寄せください。

どうぞお気軽に。
お待ちしております!


※この記事は2021年6月に発表されたものです。掲載サイトの移行に伴い加筆修正しました(2021.11)

〈情報提供〉
アンドレさん
きまぐれ★オレンジロードさん

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パチンコ店の「建物」に偏愛を捧げるフリーライター。全国47都道府県、2500店舗以上のホールを訪問。「八画文化会館 vol.7 I ♡ Pachinko Hall ~パチンコホールが大好き!~」監修。主な執筆媒体は「パチンコ必勝ガイド」。CS放送パチテレ!に出演多数。偏愛パチンコバンド「テンゴ」のボーカリストとしても活動。




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