見出し画像

【データから読み解く】新聞折込チラシとポスティング、どっちがホール集客に効果ある?

パチンコ、パチスロユーザーに対して来店を促すアプローチをするために、どのような広告媒体が効果的なのでしょうか。今回は紙媒体の中でも新聞の折込チラシとポスティングを比較し、最適解を探っていきたいと思います。


新聞折込チラシとポスティングの配布可能数

2021年の調査によると全国57,849,163世帯に対して、新聞発行数は33,027,135となっており、1世帯当たりの部数は0.57となっています。複数の新聞を購読している世帯があることを考えると、何かしら新聞をとっている世帯数自体はもっと少ないでしょう。全体の半分程度なのではないでしょうか。新聞の発行部数は2000年の53,708,831以降減少を続けており、今後も減少傾向は続くと予測されます。

図1

当社の業務エリアである愛知県に目を移してみると2021年の世帯数3,224,656に対し、新聞発行数は1,883,387となっており、1世帯当たりの部数は0.58となっており全国平均に近い状況といえます。

一昔前は自宅で新聞を取るのは当たり前だったので、新聞折込チラシを使えばほぼ全世帯に届くというメリットがありました。しかし、現在1世帯1部を切っているためそのメリットは失われてしまいました。


一方、ポスティングは投函できる物件が全て対象になるため、ほぼ全世帯にアプローチ可能です。愛知県でいうと3,224,656世帯にポスティングできるという理屈です。もちろんポスティング禁止の物件もありますが、新聞を購読している世帯が半分程度だとすると、理論上は新聞より160万部程度多く配布できるのがポスティングと言えます。

(参考)一般社団法人日本新聞協会
新聞の発行部数と世帯数の推移
https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation01.php
日刊紙の都道府県別発行部数と普及度
https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation02.html


新聞折込チラシとポスティングの対象年齢層

新聞は購読者数減少に加え、年齢層もかなり限定される媒体となっています。2008年には30代の79.9%、つまり5人に4人が新聞をとっていました。2020年の調査によると、月極めで新聞をとっている人の割合は30代だと32.9%、つまり3人に1人以下です。40代でも2008年の90.0%から、2020年には43.1%まで減少しました。一方60代は77.7%、70代以上は82.9%となっており、高齢者にとっては新聞が未だにコアな情報源であり続けているのがわかります。

働き盛りであり消費意欲が旺盛な30代40代は、パチンコ店の利用者層の中でもコア世代と言えるはずです。しかし、新聞折込チラシだとその世代に届きにくいのは間違いなさそうです。

ポスティングの場合は世代は関係ありません。投函できる物件であればアプローチできます。新聞チラシでアプローチが不可能な30代の3人に2人、40代の2人に1人以上にも訴求が可能です。ホールにコア世代を呼び寄せる上でもポスティングは有効だと考えられます。

(参考)公益財団法人 新聞通信調査会
https://www.chosakai.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2021/01/●第13回メディアに関する全国世論調査(2020年)報告書.pdf


新聞折込チラシとポスティングの配布形態

新聞折込チラシの場合は基本的にB4サイズが多く適用されています。新聞に挟んだ時に収まるサイズであることが理由です。

一方ポスティングは特段ルールはありません。紙以外にもポケットティッシュをつけたりより小さいサイズや特殊な素材を選ぶなど、思わず手に取ってしまったり印象に残るような広告を自由に作ることができます。

画像2


新聞折込チラシとポスティングの配布タイミング

新聞折込チラシは朝刊と夕刊の1日2回が配布タイミングです。朝刊の方が発行部数が多いため、折込を入れる場合は朝刊を選ぶ会社が多いです。

しかし、朝刊に大量に挟まったチラシに一枚ずつ目を通す人はそれほど多くありません。チラシに目を通さずにまとめてゴミ箱行きにする人も珍しくないでしょう。また、目を通してくれたとしてもたくさんある中の一枚なので記憶に残りづらくなります。

ポスティングはこの時間にしか配布ができないことはなく、配布を外注する場合でも業者に時間帯を指定できるケースもあります。一般的に午前中から13時ごろまでが効果が出やすいといわれており、理由は新聞の配布タイミングと被らず他の大量のチラシと比較されづらいためです。郵便ポストを開けた時にチラシ単体しか入っていなければ、手に取り目を通してもらいやすいということになります。

画像1


ホールに集客をするならポスティングが最適

新聞折込チラシにしてもポスティングにしても、大量に撒くことを前提にしている広告です。インターネット広告と違い細かくターゲッティングをした対象にピンポイントでアプローチができないため、極力大量に撒く物量作戦で効果を出そうという特徴があります。

物量作戦という面で新聞折込チラシは昔は全世帯に配布することができる優れた媒体といえましたが、今回紹介したデータの通り、全体の半分程度にしか届かない状況となっています。しかも、ホールに来てほしい世代の新聞購読率は30%程度となっており、新聞折込チラシで効果を上げることは難しくなりつつあるのが現状です。

ポスティングであればエリア内の全世帯が対象になりますので、配布可能母数は大幅に増えます。世代も縛られませんし、個性的なデザインや自由な配布タイミングなどの工夫も可能です。集客をする上でまずはポスティングを検討するのがおすすめです。


POT株式会社ウェブサイトはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?