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[組織系ブログ Ver.5] 「不満は、自分を正当化させるための道具」という言葉が深い

「不満は、自分を正当化させるための道具」

ここ最近、人から聞いた言葉で最も勉強になったフレーズです。

僕自身も、日々生活をしている中で、不満に感じる事はたくさんあります。ただ、目の前にいる人が「嫌がらせ」として、自分に接してる事はすごく少ないと思っています。

つまり、自分が「不満」を感じている事は、相手が自分に対して「あえて」不満を感じさせようとしている事は少ないのかなと思っています。

では、なぜ自分は「不満」を感じてしまうのか?それは、

「自分を正当化したい」

からだと思っています。

※本ブログは個人的な解釈を記載しておりますので、ご了承ください。

自分の人生を少し遡って話をすると、

10代の頃に誰しも通るのは「恋愛」だと思います。彼氏・彼女、誰と付き合った・誰と別れた、そういった話が多いのではないでしょうか?なぜ恋愛の話が多いのか?それは共通の話題だからです。趣味は人それぞれ異なります、部活も異なります、クラスも異なります。ただ恋愛というのは男女の関係のため、学生時代の万人の共通の話題だと解釈しています。
10代の頃はコミュニケーション/人間関係における能力が高くなく、価値観も形成されていないため、「自分の思い通りにいかなかったこと」は不満として蓄積します。そして友人にそれを話します。というご経験は誰しも1度はあったのではないでしょうか?いま振り返ると「あ、自分若かったなぁ、なんであの幼稚な理由でケンカをしてしまったのかな」と感じることもあったのではないでしょうか?

20代前半の頃は、社会において触れ合うことの全てが初めてで、何が正解かもわからず、先輩の言うことを聞き、とにかく実行してきた。そのため、不満に感じると言うよりは、とにかく目の前のことをやらなくてはならない時期だったのではないでしょうか。

20代中盤になってくると、ある程度自分の中で正解のパターンがわずかながら見えてきます。
ただ、その正解のパターンが少ない故に、正解ではないパターンに出くわしてしまうと非常に窮屈さを感じます。そして、自分が持っているパターンを正当化したい故に、「不満」を感じ始めます。その不満を周りに言い、そして同調される。その同調が気持ちよく、自分自身で「不満」を正当化するために、周りのメンバーに認めてもらう、という作業をします。

20代後半になってくると、自分以外のメンバーのマネージメントをすることになることが増えます。そして、そのマネージメントの人数もどんどん増えて、自分の価値観にマッチしたメンバーと必ずしも一緒のチームになるわけではありません。
20代中盤の時と比べると、正解のパターンも増えており、目の前にいる同僚がトリッキーの動きをしたとしても、「あ、このパターンか」とある程度、冷静に対処することができる、一方で、そのパターンは無限大にあり、自分の正解パターン「以外」、食わしてしまうと、また「不満」を感じる。これの繰り返しです。

わかりやすいように年代で区切りましたが、

ありとあらゆる業務を進めるにあたり、

「自分の思い通りに進まないこと」

が発生すると、それはすなわち「不満」として蓄積されます。そしてその「不満」を正当化させるための「理由」を探します。人間はこの「理由探し」のスキルをどんどん洗練させていきます。これがいわゆる「言い訳」という類になるかと思います。

「不満」を感じにくい方は、

ものすごく寛容な方

もしくは

正解パターンをたくさん持っている方

このいずれかに該当するのかもしれません。

話を少し変えます。

土日などにカフェやレストラン、居酒屋などに行くと、周りの人々の会話が耳に入ってきます。(盗み聞きしてるわけではありません)。

その会話の多くは「不満」で構成されていることが多いと感じています。

不満を言い合うことで、お互いのストレスを発散する事は悪いことではないかと思うのですが、

前述した通り「不満」とは「自分を正当化させるための道具」と定義すると、自分の目の前に起こっている事象のすべてが、仮に自分の思い通りにいかなかったときに

「自分は正解だったよね?」
「相手が間違っていたよね?」

という同調を半永続的に会話として続けるのは、そこまで価値のあることではないとご理解いただけるのではないでしょうか。


僕はいま38歳です。社会人としては15年ほど経験を積みました。

「不満は自分を正当化させるための道具」

この言葉を20代のときに聞いたとしても腑に落ちなかった?かもしれません。なぜならば、自分の正解パターンがあまり多くはないから。

ただ、今になって思うのはさまざまな正解パターンを見てきて、自分がベストだった手法がどんどん更新されていきます。つまり、過去の自分にとっての正解(ベスト)は誤っていた、その正解が年々更新されていくので、自分の正解に対しての固執は弱めなくてはなりません。


「●●さんは頑固だよね」

これは褒め言葉として捉えられることもあります。頑固=信念がある、という具合です。

ただ、「頑固」という言葉は「自分を曲げない」と定義すると、先ほどの「不満」の話とリンクさせると、

「頑固とは、自分が正当化させていることを曲げない」

と言い換えることができます。
僕はいま38歳になりましたが、社会人15年を経過して、この頑固さは「自分を正当化させているだけなのでは?」と感じるようになりました。


皆さん、不満を言う際には

「あれ、この不満って自分を正当化させるために言っていないか?」

と考えるようにしてみてください。
人生における景色が変わるかと思います。



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