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月光の「怖さ」。

 こんなに月光って怖かったっけ?久しぶりに月光を見て、その恐ろしさに驚く。まず、ジャンプ力が尋常じゃない。自分の身長の何十倍も飛ぶそれは、蛙やカマドウマを思い出す。僕はカマドウマが大嫌いである。夜に玄関にカマドウマが現れて、片手に靴を持ち潰そうとすると、胸の高さくらいまで飛んできたりする。それが怖い。だから最近は見つけても放っておくことにしている。朝になるといなくなっている。

 そんな怖いカマドウマの、何百倍の重さのバケモノが、飛び、降ってくる。これは恐怖である。ただ何トンもする兵器が落下してくるだけでも怖いのに、そいつは自力でまた飛ぶことができる。恐怖の無限製造機である。恐怖の永久機関である。マッチポンプである。

 しかし、ゲームはまだ序盤。月光と戦うことは、あまりまだない。最初にライフルで脚や頭を何十発か撃ってみたのだけれど、まったくダメージを与えられていないみたいだったから、そそくさと逃げた。これから月光を倒さなくちゃいけない機会も来るだろう。月光を倒せるようになったとき、僕は玄関のカマドウマも倒せるようになっていることだろう。

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