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メタルギアソリッド4をもう一度

 メタルギアソリッド4は2008年に発売されたゲームである。それを10年後の2018年にもう一度やってみようと思う。17歳のときにプレイしたゲームを、もう一度、27歳でプレイする。ACT1を途中までやって、思った。前にプレイしたときよりも、何倍もおもしろい。というか、おもしろすぎるぞメタルギア。

 僕が前にプレイしたときには、あまりにもものを知らなすぎた。傭兵とか、PMCとか言われても、「?」と思うばかりだった。ストーリーとかよりは、ステルスアクションとして楽しんでいたんだと思う。この、メタルギアの主軸とも言える「ステルスアクション」も、今プレイしないとわからないおもしろさがあった。

 ステルスアクションは、敵の行動をよく見ていなければいけない。敵の行動パターンを観察して、その敵の動きをどうかいくぐるのか。その対処の仕方が、何十通りとあるのだ。スタンナイフで気絶させたり、ドラム缶を被ってやり過ごしたり、オクトカムで見つからないように擬態したり、スモークグレネードで敵の視界を遮ったり、プレイボーイを道に置いて相手の気をそらしたり、音を立てて敵を誘導したり。潜入する方法はいくらでもある。その方法を自力で見つけていくことが楽しいのだ。

 しかし、高校生の僕に、考える力はそんなになかった。裏に回って麻酔銃をパンパン撃つのがほとんどだった気がする。「こうやったら、どうなるだろう?」というメタルギアのいちばんの楽しみを感じることをしないまま、プレイしてしまっていたのだ。

 それにしても、武器もアイテムもものすごく充実している。回復アイテムだけでも、レーションやらカップラーメンやらリゲインやら。「回復」という機能だけで言えば、レーションだけでも十分なのである。回復薬(小)、回復薬(中)、回復薬(大)でもいいのである。けど、いろんな種類のアイテムがあるから、スネークの日常を僕は感じることができる。たまには、カップラーメンが食べたいじゃないか。暑い場所でリゲインを飲むと、効果がアップするっていうのも、なんか、いいですよね。だって、暑いところで飲むリゲインのほうが、おいしいですもんね。

 高校生でプレイしたときには、「ま、おもしろいかな」としか思わなかった。ファミ通のレビューが40点満点で、「マジかよ」と思った記憶がある。でも、今、もう一度、プレイしてみて、「40点じゃ足りないよ、もっとあげてもいいよ」と思っている。

 それくらい、メタルギアって、プレイヤーの好奇心が大事なゲームだったんだ。こんなにおもしろいゲームを、やり直すことができてよかった。松本人志がAVをまとめて捨てようと思って、最後にもう一回見てみて「危ないとこやで!」って叫んだ話を思い出した。

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