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即興ウマ娘SS「マルゼンスキーの先輩」

気が付いた時には、真っ赤なスーパーカーの助手席に乗せられていた。
超高速でどこかの砂浜に連れてこられたところで、ハンドルを握っていたウマ娘がおもむろに話し始める。


マルゼンスキー「あたしがデビューする直前の頃、皐月賞を勝った先輩には"天翔けるウマ娘"なんて二つ名がついて、栗東寮の寮長さんや菊花賞ウマ娘とともにTTGなんて呼ばれてそれはもうBNWと同じかそれ以上の人気だったわ。あたしもデビューして先輩たちと一緒に走れたらどんなに楽しいことか…そう思ったわ。」

「でもそれは叶わなかった。その年の有馬記念はTTGのマッチレースよ。あたしの弥生賞は5頭立てだったけど、あの有馬記念で8頭立てだったのよ?あたしも出られたら――なんて今でも思うの。」

「あの有馬記念は今でもあたしが見た史上最高のレースかもしれないわね。あんなレースを自分もしてみたいって思ってる。でもその翌年、金杯も終わってすぐに――事件は起きたわ。」

「栗東寮の寮長さんが日経新春杯でレース中に転倒。サイレンススズカちゃんやライスシャワーちゃんのような――いやもっとひどい大怪我だったわ。そして治療も甲斐なく帰らぬ人になってしまったの。闘病の最後の方はもう見ていられないくらい衰弱していて……」

「やっぱりレースは楽しく、怪我なくやるのが一番よ。どんなに速く走れても、笑顔でゴール板を越えてウィニングライブでステージに立てなければ意味はないの。――ごめんねトレーナー君、長々と湿っぽい話しちゃって。早く乗って?帰りましょっ」

その時、ふと閃いた! このアイディアは、ゴールドシップとのトレーニングに活かせるかもしれない!

ゴールドシップの成長につながった! 「舐めプ」のヒントLvが5上がった

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