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どうしてわたしが脱プラに?  プラスチックを減らすことにハマってしまったワケ

以前、わたしは「捨て魔」でした。モノを捨ててスッキリさせればいいと思っていました。今、わたしは「脱プラ魔」になりました。プラスチックを減らす楽しさに、目覚めてしまったからなのであります。 

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それは猟犬からはじまった

わたしの実家は三重県多気町にあります。
その昔は「勢和村」という村でして、それはそれはのどかな集落なんです。

父は猟師です。猟歴50年以上にもなる、地元猟友会のレジェンドです。
父を支えるのは、2匹の猟犬。ゴンタとモモというきょうだい犬です。
2匹とも、普段はフレンドリーで誰にでもペロッペロですが、山に入るととても優秀な働きを見せてくれます。
オスのゴンタはとにかく、食べることが大好き。母がおやつを持っていくと喜びのあまり、うれションしてしまうほど。そして、あっという間に平らげます。

そんなゴンタが何も食べれなくなってしまったことがありました。初めて見せる苦しそうな表情に、父は驚いて病院に駆けこみました。

果たして……。

ゴンタのお腹には、レジ袋のようなものがつまっていたんです。
手術は大掛かりになりました。体力のある猟犬だから、耐えることができたのでしょう。


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レジ袋はどこから

実家の近くにはコンビニもスーパーもありません。
よその人がふらりと訪れるような土地でもありません。
じゃあ、そのレジ袋はいったいどこから……。

父は言いました。
「どこかのおばあさんが、ゴンタらにおやつ持ってきてくれたんやろなあ。おやつが入っとった袋を、そのまま忘れて置いてったんやに。
おやつのにおいがしたで、ゴンタが食べてしもうたんやろ」

その話が本当であったとしても、おばあさんに罪はないと思います。
いつもゴンタたちをかわいがってくれて、そこには善意しかありません。

改めるべきなのは、レジ袋のほうなのではないかと。
おやつなんて、手で持っていってもいいし、カゴに入れてもいいし、なんだったら鍋に入れて持っていってもいいんです。
なのに、レジ袋が便利で身近にあるから、つい使ってしまうんです。

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ゴンタが教えてくれたこと

ゴンタはその後快復して、今では元気に山を走り回っています。でも、食いしん坊なのも変わりませんから、また同じことが起きないともかぎりません。

プラスチックを食べて苦しむ動物を少しでも減らしたい。

せっかく作ったマイバッグを夫が使ってくれなくても、マイバッグに入れた肉から汁がもれてしまっていても、わたしは、負けない。


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