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2023年7月15日 転がる俺、

今年の10月の頭から、新しい会社で働くことになった。
いわゆる転職というやつである。

働く会社を変えたいというのは、ここ最近でいきなり思い立ったわけではない。
もう何年も前から環境面でずっと不満に感じてきたことがあり、改善を訴えてもそれが一向に改善される気配がないことや、また、現職では実現がまず不可能な、新しくチャレンジしたくなったようなこともここ近年はあり、転職という選択肢はずっと頭の中にはよぎっていたのである。

さらに、今年に入ってから会社の経営方針の変更があり、その中に私がどうしても受け入れることのできない内容があった。
結果だけ見れば決定打としてはこちらになるのだが、おそらくこれだけでは重い腰を上げて行動しようとは思わなかったであろう。
それまでに述べた、思い始めて数年に渡る2つの理由がなければ、行動を起こすことはなかっただろうと思う。
やはり、複合的な要因が重なった結果である。

転職活動そのものは、大分すんなり行った方であったと思う。
応募する企業を探したり、キャリアシートを作成したり、企業研究的なことをしたり、面接練習のようなことをしたり、転職エージェントの方と定期的に電話面談をしたりと、主に準備の方でそれなりに手間はかかったわけであるが、選考については活動を始めて最初の方に応募をした企業の方での一次・二次・最終面接いずれも話が弾んでトントンと通過し、内定を得ることができた。
期間としてはおよそ1ヶ月程度と、当初の想定より大分早く終わった。
正直とても運が良かったのだと思う。

一方、全くの余談ではあるが、大学の学部3年生の頃、就職するか大学院に進学するか踏ん切りをつけることができず、短い期間就職活動を行っていたことがある。
そこで書類選考を通過し、初めて一次面接まで辿り着いた企業があるのだが、自分自身へのあまりの自信のなさゆえまともに言葉を発することができず、5分で面接を打ち切られ不採用になったことを決定打に、数百万円の奨学金を借り、大学院への進学を決意したということもあった。
その時と比べると、もしかしたら自分自身も多少は成長することができていたのかもしれない。

今回の選択に(少なくとも現時点では)全く後悔はないが、ただできることなら転職というのはしないで済むのであれば、それに越したことはないのだろうというのは今にして強く感じている。
それは、運良くすんなり行ったとはいえ活動にはやはりそれなりに労力を使うということであったり、これから先新しい職場でやっていけるのだろうかという不安を今現在多かれ少なかれ抱いてしまっているということもそうなのだが、何よりも社内の人々に辞職の意を伝えて回ることである。

当然、退職をするにあたっては、上長を始めとした、普段仕事で関わっている現部署の方々に辞意を伝えて回るということが必要になる。
私自身のコミュニケーション能力の不足も相まって、その全員と良い関係を築けてきたわけでは正直ないし、中には今回私がこのような決断をするに至った理由の一因になる方だって何人かいた。

ただ、何はともあれ、その一因になった方も含め、現部署の方々とは入社から現在に至るまでそれなりの期間、共に仕事をしてきたのは確かなことである。
その中には、仕事上で色々と気にかけてくれた方々もいたし、また、助けてもらったことも多くある。
それから、仕事とは関係のない話で盛り上がることがあった方々もそこそこいる。

だからこそ、話を切り出す度にどうしても心が痛んでいる自分がいた。
ありがたいことに惜しんでもらうパターンが思っていたよりも多かったし、中には日をあらためて何度も話し合いの場を設けて引き止めてくれる方もいた。そこまでしてもらえるのは嬉しかったとも素直に思う。

ただし、情にほだされてばかりいては、人生を自らの意志で歩むことはできない。
ありがたさと申し訳なさを感じながらも、強い意志で辞職の意を伝えた。
そして繰り返しになるが、今回の選択に全く後悔はない。
引き継ぎと、現在決まっている分の仕事は当然しっかりと行った上で、前向きな気持ちで新天地でやっていきたいと思っている。

もし内定が決まりエージェントから合格通知メールが来たらそのスクリーンショット(隠さなければいけない部分は隠す)とともに「転がる職、俺に内定が降る」とツイートするやつをやりたいな~と思っていたのだが、いざ内定が出ると結局できずじまいになってしまった。
こういったライフステージの明確な変化の報告をツイッターですることに、どうしても照れの気持ちが芽生えてしまったんですよね。
そういった意味では、(その見通しは今のところ全くないが)もしこれから先の人生で結婚とかすることがあったら、果たしてフォロワッサン各位にちゃんと報告できるのだろうかと少し心配になっている自分がいる。


なので今回の話はこの記事をもって終わりで~す(三四郎)
強い気持ち・強い愛🍟先生の今後の人生にこうご期待!

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