見出し画像

2024年3月18日 自分を「社会人」と名乗れない

ChatGPTで『「社会人」ってどういう意味ですか?』と聞いてみたところ、『「社会人」という言葉は日本語で使われる表現で、一般的には大学を卒業し、仕事や職業に就いている成人を指します。言い換えると、社会人とは社会において仕事や生活を営む成人のことです。』という返事が返ってきた。
私のそれまでのなんとなくの認識とほぼほぼ相違のない回答である。

これは働き始めて1年目の頃からずっとなのだが、自分のことを「社会人」と名乗ることが非常に苦手だ。
それは、自分が社会に生きる人間として未熟であり負い目を感じるからといったような、そういった謙遜的な理由ではない。

学生や無職、もしくはその他の身分の人も、何らかの形で「社会」という共同体に属しているケースがほとんどなわけで、そしてそれは本当の意味で「社会人」ではないのか?とどうしても考えてしまうのである。
しっかり働いている自分は「社会」を作り上げることに貢献している。だからこそ、自分は「社会」に属するという権利があるし、そして「社会」に属することによる福利や権益を得る資格がある。
そんな自分のことをどこか誇らしく思っている。
「社会人」と名乗るということは、自覚的であれ、あるいは無自覚的であれ、そういった自意識を表明することになるような気がして、どうしても憚られてしまうのである。

なので、自身の身分を名乗る時は、「働いている人間」というニュアンスを伝えるために、便宜的に「会社員」と言うようにしている。
一方で、働いていない人も自分のことを「社会人」だと名乗ることが一般的な社会が訪れることがあったら、その時ようやく自分のことを「社会人」だと名乗るかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?