見出し画像

2024年3月12日 R-1グランプリ2024決勝を観た

遅ればせながら、3月9日の放送日当日は所用のため、リアルタイムでは観ることのできなかった「R-1グランプリ2024」の決勝戦を録画で観た。

いやぁ物凄く面白かった。
R-1グランプリ、というよりお笑いを自分から観るようになって7年ほど経つが、自分が観てきた中で過去最高レベルに素晴らしい大会であったように思う。
出場者一人一人が、その出場者にしかない面白さ・魅力を遺憾なく表現していた。
大会なので当然順位はつくが、その「順位をつける」というのがここまで難しく、そして心を痛める回は滅多にないのではないだろうか。
審査員の皆さんの心中を勝手ながら察してしまう。

芸歴制限が撤廃されたというのは、今回の面白さの理由の大きな要因ではあるのだろう。
2021年から2023年までの期間、出場資格は芸歴10年以下のみというレギュレーションのために参加資格を失っていたベテラン組である、街裏ぴんくさんやルシファー吉岡さんの、その芸歴に裏付けされた表現力や構成力、発想力は見事なもので、お二方のネタを観ている最中は笑いと感嘆の両方に揺れ動くしかなかった。

一方で、それ以外の芸歴10年前後の出場者のネタも、負けず劣らず皆とてもおもしろかった。
ルシファー吉岡さんが「芸歴制限のあった3年間で若手ピン芸人のレベルがものすごく上がった」ということを事前のインタビューで言っていた。
本当にその通りなのだと思う。
2021年から2023年までの間、芸歴10年以下の若手ピン芸人たちがR-1グランプリの決勝進出、いや、優勝を目指して限られたチャンスを掴もうと、全力で芸を磨いてきたからこそ、ベテラン組に勝るとも劣らない実力を身につけることのできた面もあるのは確かだろう。
昨年までの3年間課せられていた参加資格の芸歴制限には賛否両論(というより明らかに否の方が多い)寄せられていたし、私も正直色々思うところはあった。
このレギュレーションについて決して成功であったとは、あらゆる意味で言うことはできないと思う。
でも、もしこの3年間が今回の素晴らしい大会に繋がったのだとしたら、決して悪いことばかりではなかったのかなと思う。
少なくとも、本大会を観終えた後の今だけはそう思っていたい。

ちなみにR-1グランプリ2024を観た翌日である3月13日、トンツカタンお抹茶さんのネタに影響され、お昼に気づけば会社の売店で10年ぶりぐらいにかりんとうを買っていた。
トンツカタンお抹茶さんが、日本全国のかりんとうの売上にこの1週間ほどでどれぐらい貢献するのか気になっている自分が今はいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?