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資産運用初心者が陥る症状の処方箋

これの続き

気になってしょうがない

先日知り合いから資産運用の相談を受けたので、上記記事で書いた通りiDecoと積立NISAを勧め、証券会社、取引する銘柄、取引の時期、金額、とまあ全部まるごと丁寧に画面を見ながら教えてあげた。

で、あとは放置してね、と言っておいたのに、1週間くらい後になって個別銘柄を取引したいから、やり方を教えてくれ、と言ってきた。
どうやら毎日ログインして画面を見ていたら取引したくなってきたらしい。iDecoも積立NISAもすぐに何かが変わるようなものではなく、画面を見たところでなにか変化があるわけでもないのに、
「なんで取引画面毎日見てるの?」と聞いたら、
「初めて取引するからソワソワしてしょうがない」と言っていた。
取引は自動で自分で何かやることがないので、なにかやりたくなったそうだ。

初めてカノジョができた中学生かな?と思ったのだが、具体的な行動はしてなかったので、微笑ましいなと感じながらも「絶対なにもするなよ」と釘をさしておいた。

ポジポジ病は誰でも発症する

一方で、これは別に知り合いに限ったことでもないな、と話を聞いていて思った。自身からして、基本放置の運用スタイルに刺激が足りないという理由で少額ながらも短期トレードを行っているからだ。
そうでなくてもポジションを持つと、その評価額が気になってしょうがない、というのは誰でもあるのではないだろうか。

気持ちはよくわかるが、これに関しては根本的な対応方法が存在しない。取引IDとパスワードを金庫にでも入れて、しばらく取引画面にログインしないこと、とかはいいかもしれない。これも本人の気の持ちよう次第でなんとでもなるから、対処療法にしかならない気もするが、実現できればかなり効果的だと思う。

資金管理がとても重要

世の中の投資家の人たちは、この難病についてどのように対応しているのであろうか。ボクの場合、すでにトレードやってんじゃん、というツッコミは置いておいて、必要以上にポジションを取らないように、
・トレードの取引金額上限を絶対守る
・長期と短期の取引のルールを分ける
・取引したくなったら、いったん忘れて次の日再度考える
・状況がよくないときはNetflexで映画を見る(忘れる)
などを行っている。
所詮は心の問題になってくるのであろうが、気持ちの余裕を持つ、という意味で資金管理が重要なのは間違いない。一度に全額突っ込む、なんて真似をせず、チキンプレイを行えば、心の制御は意外と何とかなると思っているがどうであろうか。
あるいは、少額で実際に取引して痛い目に会ってみる、というのも一つの手だが、これは一歩間違えるとエライことになるのでお勧めできない。自分が既にそれで痛い目にあっているので。

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