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エル、ごめん。

4/23(日)
天気:晴れ

前日終電を逃していたエルは

そのまま僕たちの家に泊まった。

ダイニングキッチンに布団を敷きながら

「なんだか修学旅行の夜みたいですね!」

と言って喜ぶエルを横目に

相方は自分の部屋のドアを閉めて寝てしまった。

なんて薄情なやつだ!

僕は自分の部屋の引き戸を開けて

エルと枕を突き合わせて寝ることにした。


朝方ふと目が覚めて

パッと真上を見ると

ロン毛のおじさんが寝ている。

寝ぼけた僕にとってはホラーである。

まあでもよく見ると

その寝顔は

なかなか成仏せずついてくるけど
害はない幽霊

って感じで

嫌な感じはしなかった。

幽霊ではあるけれど。

でもほんと、嫌な感じはしなかった!

まあ一応

エル、ごめん。


そんでみんな起きてから

お昼ごはん食べよう

ってことで松屋に行った。

エルは普段あんまり外食はしないらしく

まず食券機を前にして

ドギマギしていた。

そして食券が出てきてからも

どうやって牛めしを受け取ればいいかわからず

あたふたしていた。

その後ろ姿だけは

めちゃくちゃかわいかった。

牛めしをなんとか受け取って

ようやく食べ始めたが

エルは咀嚼の時にアゴだか歯が

やたら「コンコン」鳴るので

それを指摘したら

気にして、とっても食べづらそうにしてた。

エル、ごめん。

そのあと僕の個人的な用事で

家電量販店に付き合ってもらった。

僕たちが家電を見て回っている間

店員がずっと一定の距離で

マークしてた。

たぶん万引き転売ヤーだと疑われてた。

帰りに、誰のせいか言い合いになった。

僕は絶対にエルだと譲らなかった。

エル、ごめん。


そんなこんなで

エルは夕方まで付き合ってくれた。

それなのに、帰る時も

まだ名残惜しそうな顔をしてくれてた。

僕らも、なんだか寂しかった。

でも今思えばあれは

「明日から金曜までフルタイムで5連勤だぁ」

の表情だったのかもしれない。



その後帰ったあとにお礼のメールをしたら

すぐ返事をくれた!

どうやら楽しんでもらえたみたい!

それが何より嬉しかった。

ただ前日のnoteを読んだらしく

年齢は非公表でいこうとしてるから
言わないでよ!

と釘を刺された。

エル、ごめん。

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