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メイドさん、ごめんなさい。

10/12(木)
天気:晴れ


昨日は用事があって秋葉原に行った。

地下鉄を降りて地上に出ると、そこは賑やかな電気街。

さすがアキバ、平日・休日問わず人の出がすごい。

まあきっとほとんどは外国人だろう。

街中で耳に入ってくるのは、韓国語や中国語の会話ばかりだった。

もしかしたら日本人の方が少ないんじゃないかなぁ。

日本の街なのに、まるで外国でポツンと取り残された日本人のような感覚に襲われたので

日本文化にすがろうと、メイドカフェの呼び込みをしてるメイドさんに近づいた。

まあ、あれだな。

別に僕は、別に僕はメイドカフェには行くつもりはないけどもだな!

....かわいいんだなぁこれが。

あちこちに立ってるメイドさん、みんなかわいいんですよねえ。


このとき近寄ったメイドさんも、顔のサイズが僕の拳ぐらいで

目がクリクリっとしてて、かわいらしいお人形さんみたい。

「お兄さん遊びませんか〜?」

「こんにちは〜お兄さん一緒に遊ぼ〜」

道行くムサ苦しいオスたちに向かって健気に声をかけてたその子に

ぽてとお兄さん、じっと見つめながらゆっくり近づいてしまったのよね。

はたして目が合う2人、その距離2m。


僕は次の瞬間、深く後悔することとなった。


恐怖と不快感をあらわにして、目を逸らすメイドさん。

あんなにかわいらしかった顔を、僕はひどく歪ませてしまったのだ。

そりゃそうだ。

180cm近い体躯の柄シャツの坊主が、ニヤけ顔で凝視しながらゆっくり近づいてくる

我ながら怖すぎるだろ!

自分がアメリカのパニックホラー顔であることをすっかり忘れていたわ。


気づいた瞬間、後悔と羞恥にさいなまれた僕は、うつむきながらその場を立ち去った。


嫌な思いをさせてしまってごめんなさい、メイドさん。


こんなことがないように、次は絶対に柄シャツは着ないで行こうと心に決めたぽてとであった。


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