Switchの映像がテレビに映らない症状を修理!充電は出来るなら基板故障の可能性大!
Nintendo Switchの画面がTVに映らないということで修理ご依頼を頂きました。
実際に当店の正常なSwitchドック、ACアダプタ、HDMIケーブル、モニターで動作確認を行います。
それでもこの通り…
TV出力されません…。
念のため別の正常なSwitchドックを使っても同様にTVに表示されません。
ただSwitchをドックに挿すとSwitch本体側の画面が真っ暗になるのと…
ドックの緑のランプは光っているので、ドックはSwitch本体を認識しているようです。
Switch本体に充電器を挿してみると、しっかりType-Cの両面で充電出来ます。
・ドック、HDMIケーブル、ACアダプタ、モニターは正常
・Switchをドックに接続するとテレビマーク横のランプは光る
・Switch本体に充電器を挿すと裏・表の両面で充電できる
上記のことからTV出力できない原因はSwitch本体の基板故障と断定しました。
それでは実際にSwitchのTV出力修理を開始します!
SwitchのTV出力制御iCチップは基板の裏側についています。
基板を取り出す必要があるので…
Switchの外装を取り出したら、基板やパーツを固定しているネジを全て外します。
ネジを外せたら、基板に接続されているアンテナやケーブル類を全て抜きます。
Switchはネジの形状や長さが場所によって違います。
どこにどのネジが留まっていたか分かるようにしておく必要があります。
ネジやパーツを全て外したら…
本体から基板を取り出します。
SwitchのTV出力を制御しているのは…
この「PI3USB」というiCチップです。
念のため専用のテスターを使って本当にPI3USBが故障しているか確認します。
テスターでiCチップの故障が確定したら、基板修理作業を開始します。
PI3USBの周辺には別のiCチップが点在しています。
今回の基板修理にはヒートガンが必須で、このまま作業をすると別のiCチップに悪影響を及ぼす可能性があります。
周辺のiCチップを保護するために、耐熱処理を施します。
後はPI3USBにフラックスを塗布し、ヒートガンを使ってはんだを溶かします。
慎重に温めてはんだが溶けたらピンセットを使って…
ゆっくりと取り出します。
周辺のiCチップが取れてしまったり、はんだが飛ぶと様々な不具合が発生します。
取り出した後、余分なはんだやフラックスを除去します。
クリーニング後、新品のPI3USBを接続します。
基板側のはんだを整えて、PI3USBの位置を調整します。
位置合わせなどは無いので、ここからは感覚で作業を行う必要があります。
正しい位置にPI3USBをセットしたら…
ヒートガンを使って基板に接続します。
この際も周辺のiCチップに触れないよう、そしてPI3USBがズレないよう要注意です。
基板にしっかりと接続が出来たら本体を組み上げて動作確認を行います。
起動させてドックに接続すると…
この通り、しっかりとTVに映像が映るようになりました!
これでSwitch本体だけでなく、TVに接続して遊ぶことが出来ます。
Switchの画面がテレビに表示されない故障は、充電口の故障でも起こり得ます。
郵送修理ポストリペアなら充電口でも基板でも難なく修理対応可能です。
Nintendo Switchをモニターに接続しても出力されないとお困りの際は、ぜひ修理実績豊富な郵送修理ポストリペアへご相談くださいませ!
メーカー名:任天堂
機種名:Nintendo Switch
型番:HAC-001
症状:ランプはつくのにテレビに画面が映らない
交換パーツ:TV出力制御iCチップ(PI3USB)
修理費用:Switch基板修理料金表
修理時間:60分
保証期間:1カ月
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