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タッパーウェア(TUP)決算発表

タッパーウェア(TUP)の決算発表がありました。

タッパーウェアの置かれる経営環境

過去数年の経営状況
・売上が減少傾向。特に過去3年で20%減少
・利益に関しても、2017年は赤字、2018年は持ち直すも、2019年にほとんどゼロに
・これを受け新CEOが4月に就任。改革に乗り出す

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前回決算内容

・前回決算では、まずは止血がテーマ
・この止血がうまくいき売り上げは前年比を16%下回るも、大幅なコスト削減を実現。利益を61%改善
・経営陣の大幅な人事入れ替え実施

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決算内容

Sales : $477M (vs PY $418M, 14%増)
Net income : $34M (vs PY 7.8M, 330%増)

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売上
・既存の営業エージェントへのデジタルツール導入による既存顧客のRetentionに成功
・ダイレクト顧客に加えてその他の販路で新規顧客を開拓
 ・4% ビジネスパートナーシップ経由での売上
 ・4% がeCommerce売上

利益
・GP改善 66% -> 68%。主に欧州工場のコストダウン
・SGA削減 58% ->49% (年間目標180Mに対してYTDで120M進捗)

雑感
CEOもEarnings Callで述べているように、想定していた通り、あるいはそれ以上のスピードでTurn aroundは進んでいる。今回Quarterでは、売上が前年度を14%超えて、かつ利益も大幅改善。既に止血だけでなく成長プランがインプリされ、かつ結果が出始めている。かつ、SGA低減に関しては、まだRoom to goがあるとのコメントもあり利益改善の隠し玉もあり。日本企業で働いている自分からすると正直非常に速いスピードでの経営改善に驚きを隠せない。今回の決算で売上増への道筋が見えたことにより、今後の成長はかなり確実になったのではないだろうか。

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