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Mad Money短信 2021/5/4

CNBCの投資情報番組 『Mad Money』。名物コメンテーター『ジムクレイマー』さんが番組で取り上げると、その後、取り上げられた株の株価が動くときがある?ため(筆者主観)、番組で取り上げられた銘柄の速報をこちらにアップしていきます

本編

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-いきなり、すべてがだめになった?需要、Reopening、支援金、全部だめになった?我々は、すべてがうまくいっているから、今売るように言われたのか?誰かが犠牲にならないとならないのか?

-皆でビルから飛び降りようと決める前に、今のConfusing momentを説明しよう

-今は、アメリカンフットボールに例えるならば、クオーターバック論争が起きている状況だ(司令塔であるクオーターバックに優秀な選手が二人いて、どっちがスターティングになるのか論争が起きている状態)。今日は、イエレンが出てきて、景気の過熱に対して"FRB may have to raise the interest rate to keep the economy from overheating"と述べた。これはパウウェルが"It's too early to raise the rate"と述べた一週間後に起きた。これはクオーターバックがどっちなのか、というのと同じじゃないか。

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-これは、2015年12月に、イエレンが数年の低金利の後で金融引き締めについて言及して、それが行き過ぎたために経済に大きなダメージを与えたことを彷彿とさせる

-しかし幸運なことに、これを決めるのはイエレンではない、パウウェルだ。

-次にコモディティの高騰について。これはほとんどの会社にとって悪いニュース。しかし一部の会社にとっては、よいニュース。

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-カテゴリ1:Winner。銅のFCX、鉄鋼のCLFS、NUCORなど。彼らはいつも同じことをやっているが、販売価格が高騰するために、利益が急増する。これをOperating leverageと呼ぶ

-カテゴリ2 : 引き分け。例えばDupont。彼らの売上も上がるが、仕入れコストも上がっている。一部を顧客に転嫁できるが、すべてはできない

-カテゴリ3 : Loser。ほとんどの会社はこのカテゴリに属する。例えばKrogerやAlbertson。彼らのマージンはとても低いので、少しでも原材料費が上がると、酷いダメージを受ける。

-Winnerに属する会社は少ない。多くはLoserになる

-半導体業界を見てみよう。これは難解だ。これはつい最近前まで最もPositiveなグループだった。デマンドは強く、半導体供給は不足しており、株価はFlyingだと思っていた。10日前まで。

-しかし、半導体業界は不足により、自分たちの業界にダメージを与える可能性が見えてきた

-Ford-150を見てみる。先月生産数は激減した。実際のところ、サプライチェーンのボトルネックになるのは一部の半導体だ。それにつられて他の半導体が売れないなら売上は上がらない

-次に現在、皆が半導体の生産キャパシティが足りない、増産が必要だと叫んでいる。もし対策が実現されたらどうなるか?供給がFloodし、価格は急落し、サイクルは終了する。もし増産を心配するなら、今が半導体の売り時だ。

-更に台湾問題。中国は台湾を取り戻そうとしIncredibly hassle gestureでプレッシャーをかけている。中国空軍の飛行機をバンバン飛ばしてる。自分は米軍が同海域にいる限り、彼らが台湾を統治できるとは思わないが、彼らは海軍演習を行い、輸送を妨害することが可能。この問題、不安定な状況は、すぐには解決しない

-本来は、半導体不足を、継続的な高い需要均衡までもっていかなければならないが、業界は過剰投資に寄ってキャパオーバーを起こすことが多い

-半導体製造装置をチェックしておくことが必要。彼らがこの状態がどう変わるかを決めることになるからだ。彼らは今はまだいくらでも製品の値段を釣り上げることができる状態だ。だが、それがいつまで続くかはわからない。

-半導体は、需要が供給を上回っている一番極端なケースだが、同様なことは、多くの業界で起こっている。紙、ゴム、装置、輸送、車、アルミニウム、コーン、航空機、化学製品など。

-イエレンは、金利を上げる必要を感じている。このインフレが経済のSlow downを招き、購買力を低下させ、景気が悪化する可能性があるからだ。しかしこれは2022年が2021年よりも悪くなることを意味する。

-一方パウウェルは、このインフレをマネージできると考えていて、雇用の確保を最優先だ。我々はインフレ時に発生する、何かを売るのにともかく値段が高すぎる状況という古典的な需要の崩壊をまだ見ていない。

-自分は、確かにインフレが起こっていることは認めるが、パウウェルがクオーターバックであることにこだわる。もうしばらくしたら、プラスチック価格は落ち着き、半導体は増産で不足の解消、大統領は原材料の確保のために貿易取引する。

-まとめ。今はForgiving marketの最中にいる。(Forgiving marketってちゃんとした意味がわからないですが、一部の銘柄が許されるマーケットっていう意味だろうか。ちゃんと英語の意味わからずですいません)投資家は、株価が落ちた良い銘柄を買いたいと思っている。勝ち銘柄と負け銘柄が市場に混在する。ちょうど、インダストリアル銘柄をボトムで拾った人のように、勝ち銘柄をピックアップするのが我々の仕事だ。


特集1

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特集2

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Lighting Round

British American Tobacco: “I don’t recommend tobacco stocks.”

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Nano Dimension: “Everyone loves 3D because Cathie Wood loves 3D. If Cathie Wood loves 3D, then I love 3D.”

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Service Corporation International: “You can’t invest in taxes, you can’t invest in death. This is SCI. I think it’s a good stock. Always have.”

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Generac: “That was an unbelievable quarter. They shot the lights out and I am a big believer of Generac and have been for ages.”

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UFP Industries: “It’s right up there with Home Depot, it’s right up there with Lowe’s, I’m putting it up there with Trex and with Azek. It’s just a good company and you’ve got horse sense, and so do your kids.”

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II-VI: “I think you’ve got a good idea.”

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Applied Materials: “This is the stock to watch because they reported an unbelievable quarter. One of the best quarters in the world ... I think this stock is going to make a stand at about $118 and at that price, buy.”

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Fast Acquisition: “I have to do more work.”

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Standard Motor Products: “I’ve always liked them. I like automotive. I don’t understand why this stock has been stalled because automotive is so strong.”

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Baidu: “I like Alibaba. I can endorse going to Baidu because the stock is down so much. I don’t know how much more they can throw at the darned thing.”

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雑感

久々のMad Money短信です。皆さまご無沙汰しております。

今日は大きな下げだったので、ジムクレーマーの市場の見方を確認しました。

ジムの立場はあくまでパウウェルが金利の上昇はまだないという立場であるから、そちらをベースに考えるとのこと。半導体はじめとしたコモディティのコストインフレに関して、金利を上げて過熱を押さえなければならないほどの程度までは行っておらず、そこまで心配することはないとの見方のようです。

しかしインフレ自体は起こるし、そのインフレの中で勝ち組に乗っていくことが重要とのことですね。

今日大きく取り上げられていた半導体について、何名かのアナリストの見方をこちらにも記載したので、こちらも参考まで。

久々に、Lightning roundも見ましたが、出てくる銘柄が以前と全然違う銘柄で知らない銘柄ばかり。個人投資家も関心のある銘柄がかなり変わってきているなと感じました。

最後に、イエレンとパウウェルで発言が食い違って混乱して、どっちを信じればいいの?という状況、アメリカ人が表現すると、クオーターバック論争と言うことができるようです。アメリカ的表現で面白いですね。使う機会があったら自分も使ってみようと思います。

以上です。

最後に、少しでもお役に立てましたら、イイねボタンをクリックしていただけると明日も頑張ってアップロードする気力となりそうです。よろしくお願いします。

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お断り


・全ての情報はMad Moneyからの『引用』です。筆者の分析・コメントではありません。本家サイトはこちらからどうぞ
https://www.cnbc.com/mad-money/

・Mad MoneyのLightning Roundという視聴者からの銘柄問い合わせに答えるコーナーでは、短時間で二言、三言でジムがコメントをします。

・銘柄がいいね、その銘柄だったらこっちの方がいいんじゃない、というコメントは良くありますが、その理由まで語られることは少ないです。

・筆者は、Native Speakerでないため、誤訳されている可能性もございます。ご容赦ください。

・更新は不定期で、忘れたり、サボったりすることが多々あると思われます。ご容赦ください。

・なお、あくまでこのコンテンツは個別銘柄や投資法を薦めるものではありません、ただの情報です。また雑感に書かれている内容も個人の意見です。各々の投資に関しては、個人の自己責任でお願いいたします。




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