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何かしら、|和泉涼太

前回のケーキ投函の俺が作演した『Happy birthday to me』って作品はね、大昔に出来た本だし、エチュードから作った話だからね、なんつーか、俺の作品とはあんま言えなくてね、今回はね、正真正銘に俺が書いた、と言えるぜ。

脚本の素材がパッと頭に浮かぶのだけれど、そうだね、どこかへ行く道中や、その帰り道やらに浮かぶことが多いね。
あー、これは、芝居や作品作りにおいてもそうなんだけど、なんか、部屋で机に向かって、とか、カフェでコーヒー飲みながらとかは、あんまりしないかなあ、電車に揺られてる時が多いかもね、毎日電車に乗ってるし、結構長い時間電車に乗っているの、俺はね。

電車に乗ってるの好きー。

いろんな人がいてさー、すれ違い、押されたり、揺られてさ、みんなどこかへ向かっているのかね、何を考えて揺られているのかなあ。

何かしら、


いろんな人いるなあ、
いっぱいの、何かしら、が揺れて、
みんなそれぞれの、何かしら、を持って生きているのでしょう。
何かしら、
oh yeah

その人が持つその人だけの、何かしら、

この世界で生き抜くための、
幸福に生きるための、
全うするための、
何かしら、
oh yeah

生まれ持った何かしら、
経験して持った何かしら、
誰かの真似した何かしら、
自然に装備した何かしら、
嘘の何かしら、
いろんな何かしら、
oh yeah

その何かしら、が愛とか作る。
oh yeah

いろんな人がいるでしょう、
愛してる人、愛されてる人、愛裏切られる人、愛失う人、愛生まれる人、愛作る人、愛造る人、愛創る人、愛持たない人、
oh yeah

こんな阿呆な素敵な馬鹿げたイカす世界を生んだのは何かしら、があるせい、
その何かしらで、
何かしら愛生きる人々、
何かしら、を持ったなら持ってるなら、
それを有効に使用しろ、
それで、何かしら愛を手に入れろ、愛が素敵なんだろ?

oh yeah


今回の俺の作品「不思議の部屋のアリコ」の世界の人物は、何かしら、を使用する、使用せずにはいられない、使用してしまう、使用させる、使用させられる、使用してほしい、
そんな話。


お楽しみに!


和泉涼太(不思議の部屋のアリコ 作/演/役者)

Rock me Baby!!

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