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ホシヲミルサカナタチ|甘味屋餡子

「サカナ!サカナ!」と言われると、
もう1個「サカナ」を付けてメロディーを口ずさみたくなる。
サカナの歌と言えば、筆者のが子供の頃だとシブガキ隊が
「トロは中トロ、コハダ、アジ」と寿司ネタ名を歌ったものが流れていたが
今は普通に魚の名前が歌われてるものが鮮魚売場に流れている。

12月に行われるケーキを海底のポストに投函第3回公演「サカナ!サカナ!」
字面だけ追うとケーキとサカナの2種類の食べ物の名前が出てくる。
それを悪魔合体してイメージされる食べ物は「ニシンのパイ」。
この「ニシンのパイ」が某アニメ映画作品に登場する
おばあちゃんが作ったパイ生地で魚の形を模したかわいらしい見た目のものか
検索すると出てくるパイ生地から無数のサカナの頭が飛び出したものかで話は変わってくる。

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今回の公演は後者の「スターゲイジーパイ」だと思っている。
パイの生地を破るように星を見上げる魚達の姿は
自分の殻を破ろうと新しい役柄や芝居に臨む役者達の姿と重なる。
書いている本人も半ば「強引なこじつけだな」と頭の片隅でツッコムが
少なくとも可愛らしい姿の食べやすい形のパイよりは
現実のパイの見た目のグロさ・滑稽さは芝居に足掻く役者たちの姿や、
物語の登場人物達と重なるところがある。

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その強烈な見た目からイギリスの食文化を象徴するような
ネタにされることの多いスターゲイジーパイだが
実はイギリスでも日常的に食べられているものではなく
小さな村で12月23日に行われる「トム・バーコックス・イヴ」という
お祭りの時に食べられるものなのである。

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これからnoteでは「ケーキ投函」というお祭りに向かう
12匹の魚達とそれを調理する演出家の姿を追っていく。

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実際のトム・バーコックス・イヴには10日ほど早いですが、
12匹のサカナ達とそれを料理する堀伸也による
劇団Q+のケーキ投函という小さなお祭りを是非お楽しみください。

2020年11月17日

文:甘味屋 餡子 (役者)

絵:佐藤 奈都子 (役者)


【公演概要】

ケーキを海底のポストへ投函
第3回公演『サカナ!サカナ!』

2020/12/12(土)
14:30/18:30
2020/12/13(日)
14:30
(開演60分前受付開始、開演30分前開場)

場所:大森スポーツセンター小ホール(平和島駅徒歩6分)

価格:2,000円

ご予約はこちら

https://ticket.corich.jp/apply/109582/

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