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2022/9/30 デーノタメ遺跡をみにいく

postにて一泊。天気がいいので布団を干す。プロジェクトと生活の境界線があいまいになっていく感覚。

10:30 デーノタメ遺跡へ

postのすぐ近くにデーノタメ遺跡という縄文時代の遺跡がある。縄文中期~後期にかけての集落跡地で、土器やヒスイ、貝塚ならぬクルミ塚などが発掘されているそうだ(詳しくはこちら)。
近くにある割に足を運んだのはこれが初めて。バス停「団地東」の横に遺跡についての看板が一枚あるが、それ以外の情報はない。仕方がないので看板に載っていた地図を手掛かりに、遺跡の周りをぐるっと一周してみる。
外周は自転車で15分ほど。「立入禁止」のプラカードとロープが張られ内部には入れなかったので、気になった風景を撮影したり、フィールドレコーディングをしたりする。

デーノタメ遺跡についての看板

遺跡に興味をもったのは最近のこと。「北本ビタミン」についてのインタビューをしていると、「北本には文化が根付く土壌がない」といった語りを度々耳にするが、そういえば遺跡埋まってるじゃん、と気づいたのがきっかけだ。
このことを映画に取り込んだら面白いかも、と先日大学の友人に話した。少し抽象的な話になるが、友人からの返答は以下のようなかんじ


「北本ビタミン」が様々なプロジェクトを通して試みたことを、普段意識しない、みえてないだけでそこにある北本の「地の豊かさ」を暴くことだったと仮定する。もしこの映画で「文化が根付く土壌がない」というわりにデーノタメ遺跡があるではないか、という指摘をするのならば、それは「北本ビタミン」と同じ「地の豊かさ」を暴く手法。それだと「北本ビタミン」と同様に拒否反応が示されるのではないか。

たしかにと思う反面、「地の豊かさ」を拒否するってなに、とも思った。
この映画は違う手法をとれたらいいね、なんて話をしたのだが、それは今考えてみるとこれまでアートプロジェクトがとってきた手法を乗り越えて、更新していくことと言えるのではないかと気が付く。

12:00 post

post に戻り note に書いた文章の推敲。

14:30 ジャズ喫茶 中庭へ

一旦きりあげ、団地商店街にあるジャズ喫茶中庭でお昼。団地に住む中学生の男の子がいる。8月に彼に会ったときは、イベントの時だけ顔を出す程度だったが、気が付けばすっかり常連になっていて驚く。少しするとこれまた常連のちびっこが現る。2人で「親の血圧が~」なんて話を、オーナーにしている。ちびっこはすぐバスごっこをしに店の外へ。
私は見たことがないが、《リビングルーム》もきっとこんな感じだったのでは、と思う。

16:00 post

戻って文章を仕上げる。布団を取り込んで東京へ。

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