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コロナ禍に急性骨髄性白血病になってました。

皆様、ご無沙汰しております。

世間ではコロナが流行っている中、2020年7月に「急性骨髄性白血病」が発覚して入院しておりました。
約半年間の抗がん剤治療が終わり2021年1月頭に退院して自宅療養を続けていました。そして、2月頭に治療後の結果がようやく出て、今のところ再発の兆候は無いとの事で先生より寛解(かんかい:症状が落ち着いて安定した状態。完治では無いが一応治った感じ?)の言葉を頂きました。

自分と関わっているみんなにすぐ知らせたかったのですが、自分でもドン引きする病気だったので一部の方だけに知らせると言うかたちにしました。
入院中は自分を気にかけてくれる仲間が多くて本当に幸せ者だと感じました。この場を借りてお礼申し上げます。

そして入院中は沢山の輸血を行いました。日々献血に協力して頂いている方々に大変お世話になりました。自分が輸血を受ける立場になって改めてありがたみを感じました。ありがとうございます。


治療が終わって寛解となっても完治とはならない病気で、再発する可能性はあります。不安を抱えながらの生活とはなりますが、第二の人生だと思って楽しく元気に過ごして行きたいと思いますので、これからも仲良くして下さるとありがたいです!

※自分がなった「急性骨髄性白血病」は、本来白血球や赤血球、血小板になる予定の細胞がコピーミスで役に立たない細胞のまま増え続けてしまい、結果正常の血液細胞が減ってしまうという病気。リンパ球になる細胞ががん化すれば「急性リンパ性白血病」となるみたい。

※白血病も色々な種類があって、今回自分がなった白血病は「急性骨髄性白血病 (AML-M2 8;21転座)」。水泳の池江璃花子さんがなったのは「急性リンパ性白血病」。YouTuberの渥美拓馬さんは「急性前骨髄球性白血病」。種類によって症状や治療方法、生存率も変わってきます。更に細かく分類があるみたいです。


〜病気発覚の経緯〜

もともと2018年2月の人間ドックでバセドウ病が判明してから定期的に血液検査をしていました。そして2020年7月の検査の時にかかりつけ医の先生が異常に気付いて大学病院に連絡してくれて即入院。血液検査、骨髄穿刺の結果「急性骨髄性白血病」であることが分かりました。

自覚症状も無く、疲れやすいのもバセドウ病のせいだと思っていたし、バセドウ病の薬「メルカゾール」には「無顆粒球症」という白血球が減少してしまう副作用のある薬だったので、入院しても薬を止めて休んでればすぐ退院出来るものだと思ってました。

【病気発覚までの流れ】
入院して血液検査をした後、先生から「血液の中に普通は無い成分が出ている」と言われて『えっ?』ってなる。

「血液の生産をしている骨髄の検査をします」と言われ『えっ?えっ?』ってなる。腰骨の中の骨髄液を採取する骨髄穿刺を行う。

検査後「検査結果は全部は出ていないけど、白血病の可能性が高いです」と言われ『・・・え?・・・まさか自分が?』ってなる。


と、まさか自分が『まさか自分が』というセリフを使う時が来るとは夢にも思わなかった。


初めは代謝内科の病棟に入院していたが、その後血液内科の病棟へ移ることに。
血液内科の病棟は全て無菌エリアとなっていて、ほぼ個室でした。治療によって免疫力が下がった際に他の病気に感染しない為です。
自分も個室に入ったが、常に換気のゴーっという音が聞こえて無機質な感じで、いよいよヤバい事が始まるんだと胸騒ぎがした事を今でも忘れない。

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自分の白血病の場合の治療方法はまず『寛解導入療法』でがん細胞を5%以下まで減らし、その後『地固め療法』を3回行い、がん細胞を根絶させて行くと言う流れでした。

各治療とも、まず抗がん剤を5日〜7日投与し、悪い血液細胞も良い血液細胞も共に死滅させて、正常な細胞が復活してくるのを待つと言う治療で、大体1ヶ月掛かる。正常な細胞が復活してきたら1〜2週間程度一時退院して、また入院し次の治療へ、と言う感じでトータル4サイクル行って徐々に悪い細胞を減らし、約半年の治療となりました。


抗がん剤治療と言えばお決まりの吐気だったりの副作用があります。看護師さんに聞いてみると人によってそれぞれらしい。中には全然平気な人もいるのだとか。
自分も例に漏れず吐気や倦怠感が出て、抗がん剤投与開始から1日、2日たった辺りから症状が出て、投与後1週間位は続いた。大体5日間の抗がん剤の最終日前後がピークでその3日間位は食事も食べられず1日中寝ていた。ただ、吐気止めも抗がん剤と同時に投与してくれていたし、辛い時には違う吐気止めも使えたので、洗面台とお友達になる事はあまり無かったのは救いだった。

抗がん剤投与後は血球が徐々に下がってきて、1週間位経つと白血球は100位(基準値4000〜9000)まで低下する。抗生剤やら抗菌剤を点滴してても、熱は出るし、味覚は無くなるし、お腹は痛くなるしで、吐気が治まったと思ったらこれらの症状にヤられる…。最後の抗がん剤治療の時は白血球が0まで下がって40℃の熱が出た時は流石に辛かった。大人になってからの高熱はツライ…。

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今回自分は骨髄移植はやらずに化学療法だけでしたが、移植をやる時はもっとツライらしい。
自分の白血病のタイプは予後良好らしいので、不幸中の幸いだったかもしれない。


そんなこんなで何とか治療が終わったボクですが、せめてもの救いだったのが「生命保険」に入ってた事。
会社を休業すると「傷病手当」が支給されるけど、まぁ振り込まれるまで時間がかかる。それまで収入が0になるから生命保険のがん特約がなかったら支払いがヤバかった。
自分の保険証の発行先で出してもらえる「限度額認定証」によって入院費の上限は抑えられるものの、住宅ローンや税金等の支払いが合わさると大変な事になる。 ちなみに、1ヶ月の入院費総額で大体普通車が新車で買える位かかったので、それの3割負担とか到底払える額ではない。(高額医療費は後から返ってくるけど、一時的に払うのはキツい)
保険料を払うくらいなら健康維持の為に使った方が良いと言ってる人も居るけど、いつどんな病気になるか分からないし、なってからでは遅いので生命保険のありがたみも今回良く分かった。
今回ひとつ失敗に気が付いたのは、住宅ローンを組む際の保険?。がん認定されれば住宅ローンが免除されるプランがあるそうな。これから住宅ローンを組む方は、もしもの為にそういうプランにしておくのも悪くないかもしれない。
なんか保険屋のCMみたいになってしまったけど、実際お金は大事。


今37歳ですが、これまで大病をして来なかったので暴飲暴食、喫煙、飲酒など気にせずやって来ましたが今回考えるきっかけになりました。タバコは半年間の入院中吸えなかったので強制的にやめられました(笑)  食事、お酒は程々にして、睡眠時間を確保して健康第一でこれから生きていこうと思います。もう少し自宅療養が続きますが、社会復帰した際はまたバンドに遊びにお付き合い下さい♫よろしくお願いします!

あまり上手な文章じゃなくて申し訳ないです。

最後まで読んでくれた方ありがとうございました!

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