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【告知】スポーツの「パブリックな力」を奪い返すために(10/2)

「スポーツを駄目にしたオリンピックは否定されなければならない」。ポス研第12弾は、こう喝破する阿部潔さんを迎え、その近著『東京オリンピックの社会学』をめぐってポスト・オリンピックを見据えたトークを繰り広げます。

ぽすけん企画 第12弾 刊行記念トークイベント
スポーツの「パブリックな力」を奪い返すために
東京オリンピックの社会学──危機と祝祭の2020JAPAN』(コモンズ)
出演者:阿部潔×山本敦久×小笠原博毅(司会)
日時:2020年10月2日(金)18:30開場/19:00開演@Readin' Writin' BOOKSTORE
場所:zoom(参加費:1000円/Peatixにて予約受付中です
※当日のトークイベントは書店「Readin' Writin' BOOKSTORE」より配信いたします。

【トークテーマ】
世界は東京オリンピックなど開催できる状況にない。これが共通認識になりつつあります。しかし、いまだに開催にこだわり続ける安倍晋三首相や森喜朗組織委員長を始めとして、多くの「識者」や元アスリートからもまだ、「諦めるな」という声が聞こえてきます。阿部潔さんが本書の中で「ホラー」だと見定めた「東京2020」の、断末魔の叫びのようです。
「社会学」を纏うことで、なぜオリンピックをしてはいけないのかを、本書はとても冷静な筆致で説明してくれます。しかしその奥底には、アスリートの声どころか、スポーツの力そのものを忘却しながら語られる「開催or中止」論議に対する、またオリンピックとスポーツを無理やり等価に置き、オリンピック批判や反対論を「反スポーツ論」にすり替えようとする「御用学者」たちに対する、静かな怒りがふつふつと密やかに湧いているのです。
「ポス研」第12弾は、本書刊行後のインタヴューで「スポーツを大事と思うがゆえに、それを駄目にしてしまったオリンピックは否定されなければならない」(「図書新聞」8月1日号)と喝破した著者を迎え、この春刊行された『ポスト・スポーツの時代』において新しいスポーツの認識論に挑戦している山本敦久さんと、反オリンピック論陣の前線に立ってきた小笠原博毅さんとともに、もはや死に体となったオリンピックの向こう側、その先で、スポーツをどのように考えればよいのかを話し合います。

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阿部潔(あべ・きよし)
関西学院大学社会学部教授
-主な著書- 『スポーツの魅惑とメディア の誘惑-身体/国家のカルチュラ ル・スタディーズ』 『彷徨えるナショナリズム -オリエンタリズム/ジャパン/ グローバリゼーション』など。

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小笠原博毅(おがさわら・ひろき)
神戸大学大学院国際文化学研究科教授
-主な著者- 『真実を語れ、そのまったき 複雑性において-スチュアートホ ールの思考』 『セルティック・ファンダム -グラスゴーにおけるサッカー 文化と人種』 など。

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山本敦久(やまもと・あつひさ)

成城大学社会イノベーション学部教員
-主な著者- 『ポスト・スポーツの時代』(岩波書店、2020)、『反東京オリンピック宣言』(小笠原博毅との共編、航思社、2016年)など。









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