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【最強BMP㉟】良好な人間関係を築く方法部下や上司との信頼関係構築&円滑コミュニケーション術



職場における人間関係は、仕事のパフォーマンスやモチベーションに大きく影響します。良好な関係を築くことは、より良い成果を生み出すだけでなく、仕事自体を楽しく充実したものにすることができます。
しかし、上司や部下との関係に悩む人も多いのではないでしょうか。特に、「部下が自分をどう思っているのか」「上司が自分をどう思っているか」といった不安を抱える人は少なくありません。

好意の返報性を活用した信頼関係構築(具体例)

「好意の返報性」とは好意の返報性とは、相手に好意を示すことで、相手も自分に対して好意を抱くようになるという心理的な法則ですが、好意とまでいかなくても、苦手意識や嫌いという感情をなくし「普通」になるだけでも関係はかなりよくなります。

具体的な方法は、以下の通りです。
1.挨拶
挨拶はコミュニケーションの入口です。
苦手な人でもまずは「挨拶」からはじめる。
*ポイント
・「おはようございます」や「お疲れ様でした」など、基本的な挨拶を徹底する。
・返事がない場合でも、諦めずに挨拶を続ける。

2.感謝の気持ちを伝える
「ありがとう」は、万能の言葉です。この言葉を言われて嫌な気持ちになる人はいません。しかし、注意が必要です。
*ポイント
相手が発した言葉と態度・表情が一致していない場合人は見た目の態度、表情を信じると「メラビアンの法則」が示しています。
つまり、「ありがとう」と口にしても、目を合わせないなどの態度では、相手はその感謝の言葉を信じません。
感謝の言葉を伝える時は、相手の目をみるなどして、心から感謝している態度や表情を見せることが大切です。
また、些細なことでも感謝の気持ちを伝えることの積み重ねが信頼につながります。

3.共感を示す: 相手の意見や気持ちに耳を傾け、共感を示す。
*ポイント
「大変でしたね」「お疲れさまでした」ひと言でも相手の状況を認め、ねぎらいの気持ちを表すことができます。
人は誰でも、つらい時や苦しい時があります。そんな時、ただ話を聞いてくれるだけで気持ちが楽になることもあります。

しかし、「大丈夫?」と声をかけるのはNGです。
なぜなら、「大丈夫?」と聞かれると殆ど人が「大丈夫」と答えるしかなく、また、「大丈夫」と答えてしまうとプレッシャーを感じてしまうからです。その場合は「何かできることある?」など、相手が相談しやすい言葉を選ぶことが大切です。

効果的なほめ方(具体例)

結果をほめることも大切ですが、その過程やアイデアをほめると、相手は「見ていてくれた」と感じ、嬉しい気持ちになります。
また、人はほめられたことを、また実行しようと思うので、「次も同じことをしてほしい」と思う部分をほめると、さらに効果的です。

具体例:

  1. プロジェクト完了後

    • 結果をほめる: 「プロジェクトが成功した。素晴らしいよ」

    • 過程をほめる: 「途中のアイデア出しとチームのまとめ方が本当に見事だったよ。」

  2. 新しいアイデアを提案したとき

    • 結果をほめる: 「そのアイデア、プレゼンで大好評だったよ!」

    • アイデアをほめる: 「新しい視点で提案してくれて、本当に助かった」

  3. チームでの協力

    • 結果をほめる: 「チーム全体の成果が素晴らしかった!」

    • 協力をほめる: 「みんなの意見をうまくまとめてくれたのが大きかったよ。ありがとう。」

  4. 問題解決に貢献したとき

    • 結果をほめる: 「おかげで問題が解決できたよ。助かった!」

    • プロセスをほめる: 「冷静に対応してくれて、解決の手順もバッチリだった。次も頼りにしてるよ。」

効果的な注意の仕方(具体例)

部下を指導する際の注意は、課題と改善だけに焦点を当てる。
長々と説教したり、怒りをぶつけたりするのはNGです。怒りをぶつけることは、パワハラ防止法に抵触します。 (2022年4月「労働施策総合推進法(通称「パワハラ防止法」)」改訂

  • 個別かつ静かな環境で話す: 注意は、人目につかない個別かつ静かな環境で行う。

  • 具体的な事例に基づいて話す:抽象的なことで注意をせず、 具体的な事例に基づいて、何が問題だったのかを明確に伝える。
    例)プロジェクトの遅延

    • 抽象的な注意: 「もっとしっかりやってください。」

    • 具体的な注意: 「先週のプロジェクトで、提出期限が3日遅れました。この遅れによってクライアントへの報告も遅れることになりました。」

  • 改善点と具体的なアドバイスを伝える: 改善点だけでなく、場合によっては、具体的なアドバイスも伝えることで、相手がどのように改善すれば良いのかをフォローする。

  • 注意の後には「ポジティブな話」をして締める
    人は最後に話したことを最も記憶する脳の仕組みがあるので、話の最後はポジティブに締める。

「ランチミーティング」や「ウィンザー効果」の活用


ランチミーティングを活用することで、仕事とは違う環境でコミュニケーションを図り、親睦を深めることができます。食事をしながらの会話は、相手の話に耳を傾けやすく、開放的な雰囲気で話すことができます。
また、ウインザー効果と呼ばれる心理効果を活用することで、より効果的に好意を伝えることができます。ウインザー効果とは、第三者から褒められた内容を伝えると、より好意的に受け止められるというものです。
例えば、「〇〇さん、部長があなたの仕事ぶりをとても褒めていましたよ」と伝えると、直接言われるよりも効果的に好意を伝えることができます。

まとめ

職場での良好な人間関係は、仕事のパフォーマンスやモチベーションに大きく影響します。上司や部下との信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを図ることは、仕事を楽しく充実したものにするために欠かせません。
信頼関係構築のポイント

  1. 好意の返報性の活用

    • 挨拶を徹底し、感謝の気持ちを表現する。

    • 共感を示し、相手の気持ちに寄り添う。

    • 結果だけでなく、過程やアイデアをほめる。

  2. 効果的な注意の仕方

    • 課題と改善に焦点を当て、具体的な事例に基づいて話す。

    • 個別かつ静かな環境で注意を行い、改善点と具体的なアドバイスを伝える。

    • 注意の後にはポジティブな話で締める。

  3. 「ランチミーティング」や「ウィンザー効果」の活用

    • ランチミーティングを活用して、リラックスした環境でのコミュニケーションを図る。

    • ウィンザー効果を利用して、第三者からの褒め言葉を伝えることで、より効果的に好意を伝える。

これらの方法を実践することで、職場での人間関係が改善され、より良い成果を生み出すことができます。信頼とコミュニケーションを大切にし、職場の雰囲気をより良くしていきたいですね。



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