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妄想が共感を生む時

この偏愛エンタメ論は、エンターテインメントに関わっていない私が、勝手にエンターテイメントを語るものです。

私はドラマや映画が好きです。漫画やアニメはあまり好きではありません。
「妄想感」が強いものはあまり好きではありません。でもSFは好き。これはなんなんだろう。

小学生の時かな、サンエックスの「まめゴマ」というキャラクターが大好きでした。漫画も買ってもらって、何回も何回も読みました。ちょっと疲れたOLがペットショップでまめゴマに出会い、毎日がちょっと楽しくなるお話、だったかと思います。まめゴマを買っている仲間と交流したり、ペットショップのお兄さんへの淡い思いがあったり、楽しくて可愛いお話しでした。
でもある時、フッと冷めてしまった。これって妄想だな、と思った時に面白くなくなって、読まなくなってしまいました。

昔から少女漫画もあまり好きではなくて、これって作者の妄想やん、って思ってしまって冷める。ドラマも、これは妄想だなって思った時点で冷める。お笑いも、このキャラは嘘だなって思って冷める。私自身も夢想家だからかもしれません。どんなに壮大な宇宙規模のストーリーでも、四畳半の暗い部屋で背中を丸めて考えられるということを知っています。

でも、冷めない話もある。作り話だ、こんなのは妄想だ、これは笑いを取るためのキャラ設定だ、と気づいても、冷めない。不思議だと思います。

考えてみたらドラマも映画もアニメも漫画もお芝居も、全て作り手の妄想。
誰かの頭の中を映し出した世界なんだけれど、
その中で見たくなる作品があり、妄想に共感したり心動かされたりすることも事実です。

この違いってなんなんだろうな、と昔から色々考えています。思い返せば、好きだったまめゴマに冷めたあの日からかもしれない。
たくさんの楽しいエンターテインメントに触れて、わかったことがあれば、また書いてみようと思います。

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