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長岡岳大×めぐみ梨華『スーパーリラックス』豊岡演劇祭2023 振り返り

豊岡演劇祭2023にて、
回遊型サーカス公演、長岡岳大×めぐみ梨華『スーパーリラックス』を上演しました。
その振り返りと御礼を記しました。

文:濱口啓介
写真:bozzo / イト

長岡岳大×めぐみ梨華『スーパーリラックス』が幕を閉じて、1ヶ月が経ちました。
本公演は濱口啓介(ポシロ舎)が作・演出に加わり参加させていただきました。

竹野海岸でのパフォーマンス(写真:bozzo)

以前に、ポシロ舎企画『ときわ座に本を持ち込むと、』に、長岡岳大×めぐみ梨華で出演していただいたことがありました。お二人は、ジャグリングという同じジャンルの中でも、ボールとディアボロ(中国ゴマ)のように違った道具同士で一緒に演技を作る難しさやおもしろさの話を伺ったことがあります。https://note.com/poshirosha/n/n1c133b566b9a

ジャグリング道具それぞれに特性がある中で、
異なるジャグリング道具での創作は、
お互いの道具を理解して、時に寄り添い、時に折り合いをつけながら、新たな価値を見つけていくようでした。
その創作プロセスの様子は、人と人との「交流」の軌跡を描き出しているようにも感じました。そこで本公演は「交流」をキーワードとして、作品をつくっていきました。

石塀でのシーン(写真:イト)
竹野の特徴である焼き板塀の街中でのシーン
(写真:bozzo)
竹野の街には猫がたくさんいる
(写真:bozzo)

本公演では、「3人でのクリエイション」「ジャグリングとフィジカルコメディという違ったフィールドの者同士での創作」「竹野という街での野外での上演」「参加者が街を歩きながら展開していく回遊型の公演」などなど、あげるとキリがないぐらい、全員が「はじめてのこと」づくしの公演でした。
そんな中で、知らないことに対して、知りたい!と興味をもって、前のめりで、創作に取り組むことができました。
知らないことを知る喜び、初めてのことに挑戦できる喜びをひしひしと感じられたのも、今回の公演での大きな収穫です。

「効率化」が求められる昨今ですが、本公演はその場でしか上演できない、ある種、効率的でない作品だったかと思います。
ですが、「効率」から解き放たれて創作に打ち込む事ができたのは、すごく解放感のある、爽快な創作時間でした。
ポシロ舎としても、暮らしをおもしろがっていく演出を生み出すことができたのではないかと感じています。

竹野の海の歴史と共に歩んできた鷹野神社でのシーン
(写真:イト)
竹野海岸の砂浜でのシーン
(写真:bozzo)
海へ続く路地でのシーン
(写真:イト)

無事に上演ができたのも、豊岡演劇祭のスタッフの皆さまや、公演に向けてサポートをしてくださった方々、応援コンテンツで応援してくださった皆さまのお陰です。
本当にたくさんの応援とご協力をいただきまして、本公演が成り立ちました。本当にありがとうございました。

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