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下手な写真から逃げない

『写真は撮れば撮るほど上手くなる」

写真を上達するには、まず撮れと多くの人が言っているように思います。
勉強だってスポーツだって、量が重要なのは間違いありません。

では、何枚撮れば上達するでしょうか。

理想状態を考える

ただシャッター枚数を稼ぐのであれば、野鳥など動体を撮影しに行くのが早いですね。
大胆に連写するというのも大切な心構えだとも思います。

ただ、それだけでは写真は上手になれないのはその通りでしょう。
どんなことも現状と理想のギャップを埋めるために練習しないといけません。

そこで『写真が上手くなる』ために足りていないこととして、以下の点を考えてみました。
これらができるように意識して撮影していくことにします。

  • シーン数をより多く稼ぐ

  • 風景に形を見出す

  • フレーミングを工夫して絵を整理する

  • 連作できる可能性を探る

  • 同じ場所に何度も来て、その場の活用法を見出す


撮って出しにこだわる

練習時は撮って出しにこだわり、写真そのものの形やコントラスト、物語性を追求していきます。

デジタルな写真はレタッチがしやすくて、とても楽しいです。
カメラを始めた時、少し色味を変えたりするだけで印象が変わったことから、やたらとレタッチにばかり拘ってしまいました。

そうすると、後から何とでもなるということに気づいたのですが、それは『写真が上手くなる』ことに対してマイナスの側面もあったと思っています。

あとで傾きを直せばいいや。多少の画面の整理はトリミングして対応しよう。もはや明るさは後で何とでもなるから、そんな意識しなくていいや・・・
などなど便利なツールに頼りっぱなしで、現場より家に帰ってからが本番になっていたと反省しています。

下手な写真から学ぶ

撮影シーンを増やしてシャッター数を増やすことも、撮って出しに拘るのも、結果的に下手な写真が大量に量産されることになります。

少し写真を続けていくとマンネリ化する原因は、下手な写真もミスショットとしてカウントし、下手な写真になると予想されるシーンでは撮影しなくなってしまうからではないでしょうか。

もちろん、ただ闇雲に撮るのではなく、撮れそうなシーンでも諦めずに1枚は撮り、なぜ下手な写真なのかを考えることが重要だと思います。
そうすることで写真を楽しみつつ『ダメそう』という直感を振り返ることができます。

例えば上の白黒写真は、『まだロボットがいない世界』シリーズの1枚ですが、肝心の交通整理員が上手く写せておらず、ピントもはずれています。
完全なミスショットです。

この場面で良い写真を撮るならどうしたら良いか考えてみるのも、重要な練習だと思います。
この場面では気が付かなかったのですが、右側の橋の上から交通誘導しているシーンを撮影するのも、良いかもしれないことに気が付きました。

家でやるのは取り繕う作業ではなく、よりよい写真を撮るための反省会としていきます。


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