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じゃない方の願い

始めたばかりのnote、こまめに更新しようと思っていたものの気づけば7月。まとわりつく湿気ですでに夏バテしそうですが、久しぶりに癖毛をしっかり伸ばしてもらって、気持ちと姿勢もつられてピンと伸びた気がしています。
昔から、なんとなく七夕が好きです。折り紙で七夕飾りを作るのも好きだったし、織姫と彦星のストーリーは初めて「ロマンティック」と感じたものだったかもしれません。でも、肝心の、短冊に書く願い。あれは昔から苦手でした。小学生の頃、「足が速くなりますように」とか「字がきれいになりますように」という類の願いが多くて、私も例に漏れず、それらを駆使して乗り切っていましたが、本当はきっと「○○くんが好きになってくれますように」とか「○○ちゃんみたいにかわいくなれますように」とか、短冊には書かない、書けない願いもありました。細長く切られた色とりどりの折り紙を通して、自分の欲を「恥ずかしい」あるいは「醜い」と感じてしまい、それが苦痛だったのだろうと思います。大人になり、世の中、言ったもの勝ちだなと感じることは多々あるけれど、それでも私は「言わない」ことの奥ゆかしさも大切に、たおやかに生きてゆきたいものだなと思います。

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