過去

針をひとつ右足からいれて
膀胱からつきぬけたとき
猫は永遠に欠伸していて

そこに飴が満ちていた

足元にも傘が必要だと思いませんか?
ほら、骨があって、皮があって

私をあまり見ないでください

太陽は風を吹いて
とっておいたカウンターの臓器を
ひとつずつ朝のように開いて

琥珀の渚にとうめいが
鍵の向こうに手を振った

すこしひとしくなってきた

はい。これまでを
つまんで
棚のうえに置いておきます

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