映画『フラガール』に見る価値観の衝突と超克
こんにちは。
先日、今更ながら(15年遅れほどで・・・)『フラガール』をみました✨
結構、みたことがある方は多いのではないでしょうか。
かくいう私も噂にはかねがね聞いていたのですが、まだ見たことがなかったのです・・。なんということでしょう・・。
この『フラガール』、内容を言ってしまうとネタバレになってしまうので、なるべく控えますが、私が感じたのは「古い価値観と時代の潮流のせめぎ合い」そして「新しい時代への挑戦」を感じました。
どういうことか。
舞台は炭鉱。日本でも石炭は一時代を築いてきましたが、石油の輸入自由化により、石炭の時代は終わりを迎え、その時代の波がまさにこの炭鉱の町に押し寄せてきているのが感じられました。
ここで2つの価値観がぶつかり合います。
一つは炭鉱で一生懸命働き続けるのが今までの常識、そしてこれからもそうやって人生を全うしていこうという旧来の価値観。
もう一つはこのままでは石炭の時代は完全に終わりを迎え、時代の潮流にあった新しいものをなんとか興していかなくてはいけないという新しい価値観。
間違ってはいけないのは「どちらが正しいか」という話ではないことです。
旧来の価値観を持って努力してきた人の価値観が「間違っているか」と言われるとそうではない。そうやって一時代を築いてきたのです。
日本の歴史を紐解けば、旧来の価値観と新しい価値観は長きに渡りぶつかりあってきました。
近代で大きな転換点になったのは黒船来航でしょう。
1853年にペリーが来航したときには鎖国をしていた日本からしたら、
とんでもない衝撃だったことに違いない。
ここでも価値観は二分されます。
開国か攘夷か。
そして明治の時代を迎えることになりました。
廃刀令が出て、刀を持っていけない、ちょんまげ結わない。
最初は受け入れられなかったでしょう、たくさんのアンチテーゼもあったはず。しかし、それが時と共に常識になった。
日本は太平洋戦争ののちも大きな価値観の転換に迫られました。
これは価値観が衝突したというよりは敗戦によって、転換せざるを得なかった。しかしこれも時間をかけて受け入れられてきた。
この『フラガール」を見ていても「ハワイアン」という新しい価値観が炭鉱という旧来の価値観を持つ人々には到底受け入れられなかった。
たくさんのアンチテーゼにも遭い、反対され、肉親からも軽蔑された。
しかし、時代の潮流は激しく押し寄せていることが映画からも見てとれます。価値観が転換するとき、その反動というのはとてつもなく大きいのです。
私はこの令和の時代もまさにそうした激動の時代だと思っています。
少子高齢化、長寿化、グローバル化、インターネットの時代、時代の潮流は会社で働き続けることで一生を全うできるという時代の価値観を呑み込みつつあると個人的には感じています。
何度も言いますが、「正しい」とか「間違っている」という白黒をつけたい訳ではない。ただ、この激動の時代を生き抜くために、柔軟に価値観を転換していく必要はもしかしたらあるのかもしれない、と私は思います。
だからこそ、私はこの時代を乗り切るための力を身につけたいと思っています。チームビルディングとコラボレーションはその一つの道だと思っています。
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