エアタイピング(シャドータイピング)は令和(ネクストGIGA)の『読み書きそろばん』になる!

ネクストGIGAスクールも助走を始めてますが、ハード面・ネットワーク面が整備されても運用面が不十分なら意味がありません。まあ、うちは高速運用するソフト(授業)にハード(タブレット)が追いついてくれてませんが。

さて、あるタイピング英単語ソフトのモニターをやってますが、最近「これはネクストスタンダードになるな」と確信したことがあります。

エアタイピング

です!

そういう言葉は、令和6年5月現在、まだ存在していないようですが、ようは机など何もないところで指を動かして、タイピング動作をすることで、英単語を思い出すという作業です。
シャドータイピングとも言えるでしょうか。

WPM (Words Per Minute)という指標を使って、1分間に打てる単語数を計測するようになって数ヶ月、中1生徒については2ヶ月足らずですが、中1は平均WPM30(2秒で1単語)、中2はWPM40~50、中1の最高記録はWPM103(0.58秒に1単語)です。ここまで来ると、タブレットのスペックや、キーボードの連打性能が追いつかなくなってきます。紙では(手書きに時間がかかりすぎて)見取れなかった脳の処理速度が見てとれるようになったどころか、それを通り越してタブレットでも脳の処理速度に追いつかなくなってきたわけです。

そして、ここまで速く打てる場合、英単語は頭ではなく指が覚えています。単語が思い出せないときは「指で打ってみたらいいじゃん」と生徒同士がアドバイスしあってます。単語のペーパーテストでペンが止まったときも、各自で机をタップして思い出す作業をしています。
もう、これ、完全に英単語版のそろばん暗算ですよね。

ノートに手書きで単語練習するよりタイピングのほうが効率が良いのはわかっていましたが、タイピングきっかけで記憶が呼び起こされるという現象までは想定していませんでした。嬉しい驚きです。これはおそらく令和のスタンダードになると思ってます。

でも、そのためにはハード(タブレットの性能や優秀なタイピングアプリ)とソフト(指導者のファシリテート能力)の両方が必要になってきます。
ですので、これからも引き続き現場での検証を行い、学会等で共有していきたいと思っています。

続報をお待ち下さい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?