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働くを考える話 番外編【書くを考える】


働くことについて、結局5個も記事を書いてしまいました。

長々と、それはもう本当に読むのが大変だったと思いますが

ここまで全部読んでくれたという方、胴上げしたいくらいありがとうございます。

番外編は(まだ書くんかい)私が大切にしていること。


書くことについて

小学生の頃、日記を書き続けていました。大学ノートに1日1ページ。それは私だけの世界で、誰にも見られない心の叫びのような、吐口のような場所でした。楽しかったことも、幼いながらに感じた不安や悲しさも、毎晩寝る前に布団に潜ってこっそり書く時間。

中学生の時も、高校生の時も、毎日ではないけれど何かあればペンを持ち、書くということをしてきました。

自分の気持ちを声に出すのが、とても苦手でした。

普段はおしゃべりなお調子者なので
意外だと思う人も多いかもしれない。

表面上話すことは好きなんです。その場を楽しむこともできる。

でも自分の深層部分に近づけば近づくほど、声に出来なくなる。
大切な事ほど。

相手の反応をうかがって、こう言ったらきっとこう返ってきて、そしてまたこう返す。と何テンポか先の展開を勝手に妄想してしまって

頭の中では、相手との会話を勝手に作り上げているのですが、実際に声は出ていなくて、他者から見ると言葉に詰まっているだけに見えるのです。

頭の中が大忙しで、常に何か考えている。

頭を空っぽにする、ということがとても難しい。

書くという行為は、大袈裟だけど私にとって生きることでもあります。

自分の言葉を、文字におこして視覚的に見ることでやっと整理がつく。そうなって初めて、本音や内側の心の変化に気づく。

会話という“音”のやりとりでは、どうもうまく表現できないのです。

それとは裏腹に、他者の発した言葉はいつまでも耳に残って、会話が終わった後も自分の中で反復してしまう。咀嚼するのに凄く時間がかかります。

どういう意味でこう言った?あぁ言ってたけど、やっぱりそれは間違っているのではないか…?後から後から色んな感情が押し寄せたり、その時その場でうまく言葉を返せなかった事に、ひとり反省会をしたり。

誤解されることも、自分が感じていることとは違う形で伝わってしまうことも、なんだか辛くて悩むことも多いです。

でも、自分が思っている程、相手の発する言葉に意味がない時もあること、深く考えることではない時もあると、割り切るようにもなりました。

この、生きづらさと感受性の強さはうまく付き合っていくしかない特性です。


このnoteの、働くを考える話シリーズは2年近く下書きに眠っていました。どうしてもあと一歩が踏み出せなくて、公開できなかった。

誰がこんなもん読みたいんやろとか、どうせ自己満足でしかないとか、更新したことを恥ずかしく思う日がきっと来る。そんな風に思って。

でも、もう良いかなぁと思ったんです。これが私だし、過去は変えられない。人間、時間が経つと都合のいいように記憶を塗り替えてしまうこともある。

小学生の頃、何を考えていたかはあまり覚えていないけれど、あの時書いていた言葉、今になって凄く気になる時があります。

でもその沢山のノート達、引っ越す時に断捨離してしまって。

あの時は、もう必要ないと思ったり、こんなものが残っていたら恥ずかしい!と思ったりして潔く捨てたのだけど、ちょっとだけ後悔。


小学生の私が描いていた将来の大人像とは全く違う私が今ここにいるけれど

あれから20年近く経った今も心の奥底はあまり変わらなくて、相変わらずコツコツ書くことで自分と向き合うことにしています。

もうすぐ29歳になりますが、あまりにも濃かった20代のことを覚えているうちに書いておこう。30代を目前にそう思ったのでした。

今、お店作りをしていて考えること。そこには確実に自分が見てきたものと感じてきたことが濃縮されていて、それを誰かに伝える作業の繰り返し。

伝わらないこともあれば、そもそも求められていないこともあるのだけど

それでも何か、もし同じように道に迷ったり壁に閉じこもってしまう人がいたときに、大丈夫だよ〜とそっと伝えられたらいい。

今はそんなことを考えながら、日々過ごしています。

私も人間なので、いつも笑顔で居られないし、怒ることもあれば、落ち込んだり泣いたりもする。平常心でお店を開いておくということが、こんなにも難しいのかと実感しています。

でも、こんな私でも気にかけてくれる人や会いにきてくれる人がいる。

それはそれは、とても幸せなこと。与えるよりも受け取るものが本当に多い毎日です。

いろんな人の顔が思い浮かんで、ありがとう、ありがとう、と心から思います。


どうやってこの長い文章を締めていいか分からなくなってしまいました。

とりあえず、みんな、大丈夫やで!!!(適当すぎ)

このnoteを公開することを一歩踏み出せたのは、いつも応援してくださる皆さんのおかげです。

誰が読んでくれるかもわからないけど、最後まで読んでくれたあなたに良いことがありますように。

心からの愛を込めて!


キベエリ





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