シャボン玉

胸の中から飛んで行った
あの透明な憧れや不安を含んだ
時たまに 揺らめいて 弾けそうで
虹色に煌めく 泡だ

風に吹かれて 遠く飛んでく
心囚われ 視線は 遠く
息を飲んでも うまくいかない

自然に 溢れるように

無邪気さ武器に 僕らは
次々作り出した 瞬きだ
囲われた世界は夢のように煌めいて
手を伸ばせば 泡沫だ

瞼閉じれば零れ出す
その優しさの瞬きも木漏れ日でさえも
ふとしては 空に飛んで 触れそうな
狭間にて揺蕩え

風に揺られて 今を彷徨う
包み込まれた 昨日は 遠く
息を吐いても 届きはしない

当然に 流れるように

無鉄砲武器に 僕らは
次々走り出した 瞬きだ
囲われた世界を水のように切り裂いて
弾けて消える 泡沫だ

ねぇ 弾けてしまったら あの形も
輝きも 忘れてしまうの?

全てが一瞬だから
胸の中から飛んで行く それを
弾けてしまわない方法を探すけど
大切に胸にしまっておく方法を知りたいよ

一瞬の時を 僕らは
ひたすら紡ぎだし 弾けてく
囲われた世界は夢のように煌めいて
手を伸ばせば 泡沫だ

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