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AeBasic_001 AeとPrの違い

ようこそ、PORT8 CHANNEL.へ
After Effects Basic担当の保科です。

記念すべき第1回目である今回は、After Effectsというソフトが一体どういうソフトなのか?ということについてPremiereと比較しながらお話していきたいと思います。あと、実際の私の仕事のワークフローも簡単にご紹介しますので、そこで、After EffectsとPremiereとの使い分けについても、学んでいただけたらと思います。

それでは早速見ていきましょう!

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それでは、まずAfter Effectsの基礎を学ぶ上で「After Effectsの役割」どういったソフトなのかっていうのを改めて確認しておきましょう。

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動画編集ソフトとして主に挙げられるのが以下の2つです。

・Adobe Premiere Pro
・Adobe After Effects

そして、動画制作初心者の方がよく悩まれるのが、この違いです。2つの使い分けがきちんとできていないと制作に時間がかかってしまったり、また、修正対応が大変だったりということで痛い目にあうことがあります。

なので動画制作にあたってはまずこの2つの違い、用途を知っておくというのが大変重要なことなんです。

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まず、動画制作は主に「編集」と「加工」の2つのパートに分かれてます。細かく言えば企画・演出、シナリオ作成や撮影などもありますが、実際にパソコンを使って編集に係る工程というのは主にこの「編集」と「加工」になります。

このソフトの特徴をザックリ言うと、Premiereに関しては映像素材を並べてつなぎ合わせるといった動画「編集」をメインにする場合に使用します。

一方、After Effectsは、凝った演出や主に特殊効果を足すといった映像の「加工」をメインにする場合に使用します。

分かりやすく言えば、After Effectsは画像編集するPhotoshopの動画版と考えれば良いと思います。

After Effectsに関してはこの特殊効果以外にも、文字や図形を書いて動かすといったモーショングラフィックスと言われるものも得意としていて、カメラで撮影した映像素材などを使用せずに何もないところから新たに動画を作り出すこともできます。

では実際にこの2つのソフトを見比べてみましょう。

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こちらがPremiereの画面となります。
例えばPremiereはこのシーケンスと呼ばれる編集する「箱」みたいなものなんですが、このシーケンスに撮影した素材や動画クリップを入れていきます。

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このようにドラック&ドロップで動画を追加していきます。すると、ご覧のとおり、V1、V2、V3とレイヤーがあるのですが、この1つのレイヤーに対してクリップが横並びに順番に並んでいます。

不要な部分を切り、削除してつなげていきます。このような作業を繰り返して、1つの動画を作っていくというのがPremiereの主な特徴となります。

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もちろん、単純に動画をつなげるだけではなく、文字を入れることもできます。

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この他にもエフェクトを動画クリップに追加することもできます。「球面」というエフェクトを追加してみましたが、このように、丸い球面のような効果が追加されました。

基本的には既にある、動画や静止画などの素材を並べて作ってく、並べて編集していくというものがPremiere Proの特徴となります。

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それに対してAfter Effectsは、こちらも先ほどのPremiereで言うシーケンスと同じようなものである「コンポジション」の中に動画クリップを入れていくのですが、先ほどと違ってレイヤーがクリップの数だけ増えてしまいます。

Premiereの場合は、1つのレイヤーに複数の動画クリップ、撮影素材を並べることができたのですが、After Effectsはこのように1つのクリップは1つのレイヤーとなってしまいます。

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では、先程のPremiereと同じように編集してみましょう。

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レイヤーに切り目を入れると、ご覧通りレイヤーが1つ増えてしまいます。不要な部分を同様に削除し、ドラッグしてクリップをつなげていきます。

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テキストを追加することももちろん可能です。

ここまでだと、Premiereとそんなに変わらないじゃないか!と思うかもしれませんが、After Effectsは更にここから文字に対してアニメーションとかを付けることも可能です。

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このように、文字が左から右へ徐々に現れるというようなこともできたり、この他にも色々とアニメーションを細かく設定して、派手な動きを付けたりということも可能です。

After EffectsのPremiereとの違いは他にもあります。この映像素材に対する効果として、先ほどPremiereでは素材に球面の効果をつけましたが、After Effectsでは素材そのものに効果をつけるだけでなく、素材の上に効果を足すことができます。

例えば煙だったりとか炎だったり。

試しに一回やってみましょう。
この素材だと霧とかがいいですかね。

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ちょっとザックリですが霧のような効果を追加することができました。

このようにAfter Effectsは、素材そのものに効果を付け加えることもできますが、何もないところから、新たに素材を作ってそれを合成したりだとか、素材がないところから動画を作っていくことが可能です。

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今回見ていただいたのはほんの一例ですがAfter Effectsは、Premiereではできない高度なエフェクトや効果、アニメーション演出を作ることができます。

特にアニメーションを作りたい人、今流行りのモーショングラフィックスなどを作りたい人、または映画のようなVFXをやりたいという人は、After Effectsは必須のソフトとなります。

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これは私が仕事で実際に使用してるワークフローなのですが、撮影した映像素材をまずPremiereで簡単に編集し、そこから細かい演出、凝った演出を加える場合にAfter Effectsで動画を作り、それを書き出して、Premiereに並べて動画を完成させる。といった使い方を主にしています。

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ということで最後にまとめます。

Premiere・・・
既にある素材を並べてつなぎ合わせるなどして
動画「編集」をメインに編集する場合に使用します。

After Effects・・・
Premiereよりもさらに凝った演出、主に特殊効果を足すなど映像の「加工」をメインにする場合に使用していきます。
また、文字や図形を描いて動かすといったモーショングラフィックスをする場合にもAfter Effectsを使用します。

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このように「何もないところから新たに動画を作り出すことができる」というのが、After Effectsの大きな特徴となります。

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