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留学体験記①

Bom dia! 上智大学外国語学部ポルトガル語学科のTomoと申します。

 ポルトガルに興味がある方、これから留学を考えている方にとって、少しでもお役に立てれば嬉しいです(^^)

<概要>
・2019年9月 リスボン大学にて夏季語学コース(A2 英検3級程度のレベル)を受講
・2019年10月~1月 同大学にて通年語学コース(B1 英検準2級程度)を受講

<きっかけ>
 大学2年次、手首と足首のけがが原因で、所属していた体育会ハンドボール部での活動を続けることが厳しくなりました。マネージャーへの転身という選択肢もある中で、他の部員には申し訳なかったですが、何か大学生活中にしかできない経験をしたいと考えるようになりました。
 幼いころから昆虫や植物が大好きで、ブラジルのアマゾン熱帯雨林に興味があり、大学では環境保全に関する授業を多く受けていました。そのなかで、ヨーロッパ諸国の気候変動問題に対する積極的な取り組みが、多くの国々の手本となっていることに気づき、「こうした国々で暮らす人々の価値観に触れたい」と強く思うようになり、ポルトガルへの留学を決めました。
 日本語学科があるリスボン大学でなら、現地の友人を作りやすいと考え選択しました。

<留学中にしていたこと>
 大学の掲示板に「日本語教えます」という張り紙を張り、放課後はお昼ご飯を食べながら、現地人に日本語を教えていました。また仲良くなった友人とは一緒におでかけしていました。
 ポルトガルはいつもぽかぽか暖かく、ご飯がおいしく、人も優しい、とても居心地がいい国だったので、国内旅行をたくさんしました。そうした中でアレンテージョ地域を中心に広がるmontadoというコルクガシの森の生態系に関心を持ち、持続可能な資源としてのコルクの価値について自分で調べるようになりました。

<留学で得たもの>
 たくさんの人との交流を通じて、一期一会の重要性を改めて理解しました。ホームステイ先の大家さんは親日家で、あずき入りフェイジョアーダ(ブラジル料理の豚肉と豆の煮込み)をご馳走してくれることもありました。またイチジクは頭にいいといって恵んでくれたり、クリスマスプレゼントには自家製ワインとワインに関する本をくれるような温かみの溢れる人でした。ポルトガル人の友人は、実家に頻繁に招待してくれるなど、家族ぐるみの交友関係を築くことができました。
 また自分と同じようにポルトガルに関心を持つ、様々な国籍の方々と触れ合うことができました。そうした友人達とポルトガル語の習得に切磋琢磨したり、慣れない生活に対する不安について話しあったりする時間はとても貴重な時間でした。
 最後に、環境問題に対する意識です。想像通り、現地でできた友人の大半が学部に関係なく、環境問題に敏感で、半数以上はビーガンかベジタリアンでした。様々なバックグラウンドからそうした生き方を実践していて、人として尊敬しました。私も大学の講義で学んだことを実際にアウトプットする場が欲しいと思うようになり、帰国後は環境ボランティア活動を始めました。

<留学中しんどかったこと>
 経験と本にお金を費やし、食費をできるだけケチっていたせいで、栄養不足になり5か月間で4回も熱を出しました(当時コロナはありませんでした)。初めての一人暮らしかつ、予算も限られていたとはいえ、とても反省しています。
 また見た目が違うからか、たまに小さい子に心を開いてもらえないことがあり、少し悲しかったです。

<将来への活かし方>
 日本の大きな港町の職員として働き、主に途上国の都市への環境技術支援や地球温暖化対策・生物多様性の保護に携わりたいと考えています。ポルトガル人が教えてくれた、人との出会いを大切にする考え方と環境意識は市の職員として働くうえでとても活きてくると思います。また仕事に慣れたら働きつつ大学院へ進学し、国際環境法を専攻したいと考えています。

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