栄光ルピアとヴァリヴァリウスを同居させたリースRXの話
※この記事は全文無料で読むことができます。値段設定をしていますが投げ銭です。リースRXのパーツが高いので助けてください。
こんにちは、ぶらっきーです。
今回は僕がvault大会で9月6日〜8日の3日間連続で使用しベスト4、ベスト4、優勝と通算11勝2敗という戦績を残したリースRXについての紹介となります。
構築は3項からなので構築だけ見たい、既にリースRXに関して熟知しているといった方はそこから見ることを推奨します。
1.そもそもリースRXとは
↑2021年7月、リースRXが環境に進出した時期のサンプルリスト。
このデッキのコンセプトはアルカディアスモモキングの早出しによる制圧力とバトライ武神を中心としたドラグハート戦術、革命チェンジ等様々な方向から対面を破壊するというものである。
選択肢の数が非常に多く、環境内での駆け引きの多さは随一だろう。
このデッキの前提をもっと深掘りしたいという方、もっと知りたいという方は当記事に満足せずこの記事を合わせて読むことを推奨する。
https://note.com/imperial_/n/n84bb672bcc04
2.何故8月は勝ちきれなかったのか
リースRXというデッキを知ったところで疑問になるだろうが、7月に勝てたデッキの話が8月にあまりされなかったのには理由がある。
7月に大流行したこのデッキは、ミラー対策として旅丸を採用するようになった。その結果ラブエース等も合わせて小型ドラゴンが増えたことによりヴァリヴァリウスが解雇されることとなった。
ヴァリヴァリウスはVSジョー星ゼロルピアにおける速攻プラン、VS5cコントロールにおける総力戦のパワーを底上げできるカードであった。
だが、ヴァリヴァリウスを抜いてそれら2つに刺さりの悪い旅丸を使うハンデは重くリースRXは次第に勝ち越せなくなってしまった…
3.ありがとう、切札勝舞
そんな中、9月に試行錯誤の末に完成した構築がこれだ。詳しい採用理由は4項で述べるが注目するべきは栄光ルピアと英雄タイムである。
栄光ルピアはヴァリヴァリウスと相性が悪いと考えられており、栄光ルピア4orヴァリヴァリウス4のような感じでクロニクルが発売された後の8月では構築が別れていた。ここでそれぞれの長所を確認しよう。
栄光ルピア
・3→6の動きがとりやすくなり4ターン目のロージアやアルカディアスモモキング着地が安定する。4ターン目に多色を埋めながら5コスト帯をプレイしやすくなる。
・バトライ閣に反応するので、バトライ閣を建設するラブエースとも相性がよい。
・ドギラゴン系の踏み倒しに反応する。
ヴァリヴァリウス
・高い速攻性を持ち、除去の弱い相手には一気にロージアやRXを展開できる。
・ラブエースやロージアでバトライ閣を作った時、相手の盤面除去に大きな裏目を作れる。
・バトライから捲れた時の出力が高い。
自分は栄光ルピア入りの構築を擦っていたがヴァリヴァリウス入りが環境で使えるのでは?という話が出た際に再び回してみることにした。
結果としてはマナジャンプできないゲームがストレスとなりお清めスタートが気に食わない、といった感想だった。
ただただ悪いという訳ではなく、ヴァリヴァリウスの強さ自体は評価していたのでどうにかならないのかと考えた。
よく分からなくなった自分は混ぜることにした。
事実栄光ルピアもヴァリヴァリウスも毎回引きたいほどの役割を持っているわけではなかった。
〜というゲームでは引きたいが…というゲームでは特別必要ないといった立ち位置のカードなのでこの枚数でも特に問題なかったというのが自分の答えである。
英雄タイムのお話。メンデルに栄光ルピアと、マナジャンプを豊富に抱えたこの構築では4ターン目に6~7マナあることも珍しくない。
6~7マナあると何ができるかと言うと英雄タイムを撃ってラブエースキャスト、英雄タイムを撃ってネイチャーを撃つといったことができる。
多色の多いこのデッキだと要求が高いように見えるし毎回できるわけではないが、カツキング等他のメタ除去を搭載しながらできると考えれば十分強力である。
4.採用理由
3項で触れられなかったメインデッキのみの解説となる。
自分はメンデル、ラブエース、カツキング、RX、ロージア、ドギラゴン剣は確定で最大枚数と考えているので省略する。
ステゴロカイザー/お清め 3枚
・下面は少しだけ触れたがメンデルや栄光ルピア等のマナジャンプが引けなかった時の保険初動。ヘブニアッシュサイン等の蘇生呪文のケアに使えることを覚えておくこと。
・上面を質のいいマッハファイターとして扱う方が採用理由としては大きい。プチョにチェンジした時はマナ回収をするかどうかは1度考えるように。
生命と大地と轟破の決断 1枚
※殿堂。
・英雄タイムとの相性が凄まじく、とこしえの超人一体程度なら英雄タイム1枚でゲームエンドまで持っていける。
・踏み倒したRXにパンプアップを付与して進化させると相手の盤面を延々と殴り続けられる。
アルカディアスモモキング 4枚
・本デッキの主役とも言えるカードだが、実は4枚かどうか怪しい。刺さるとはいえVS5cにおいてはバトライ武神の方が勝敗に関わることが多く無くても勝てるゲームは存在するからである。
・今回はVS5cを最大限意識して4枚にしているが、2枚目のドギラゴン閃が欲しいのもまた事実でありその時々のメタゲームに合わせて入れ替えるのがいいだろう。
マナロック 1枚
※殿堂。
・5cを代表とする多色デッキからほぼ確実に1ターン奪うカードであり、このデッキの役割対象を5cとした場合必須とした。
バジュラ 1枚
※殿堂。
・先述したネイチャーRXパンプアップ付与の動き、プチョやアルカディアスモモキングのタップ効果を最大限に活かす為に採用。
・カツキングに進化させ革命チェンジドギラゴン剣でカツキングを出し、ドギラゴン剣をバウンスすることにより毎ターン2ランデスできるのも忘れないように。
・ジョー星下でも進化が可能であることは見逃せない。
・他のカードにバフを与えるカードであり、バジュラ自体はそこまで強くないので他に強い赤緑単色があれば入れ替える可能性が高い。
ドギラゴン閃 1枚
・カツキングやRXの有力なチェンジ先。バトライ閣からめくれてもある程度相手のカウンターのケアになる等無駄がない。
・VS5cを考えた結果、アルカディアスモモキングの4枚目を優先したがドギラゴン系統のデッキには相手のドギラゴン閃にカツキング革命チェンジドギラゴン閃をぶつけたいので可能なら2枚積みたいカードではある。
プチョヘンザ 1枚
・ドラゴン系の盤面制圧として真っ先に名前が出る1枚。最近のアドバンス環境ではビートデッキにも5cもこのカードの処理が難しくかなり強い役割を持てる。
・ここまで聞けば2枚積みたいように見えるが、初手に来ると埋めざるを得ないシーンが多く1枚でいいと判断した。
5構築変遷
※10月5日追記
このデッキはより多くの対面に対応したいというコンセプト上、大きく構築が変化することはほとんどない。
それでも、少ない枚数の入れ替えで勝率を上げれるデッキではあるので、自身の環境に合わせた構築にする場合の参考になればと思う。
10月5日 速度勝負特化構築
意識した対面:ジョー星ゼロルピア、赤単ガガガ
追加したカード:超英雄タイム、ヴァリヴァリウス、ノヴァ
不採用、減らしたカード:アルカディアスモモキング、マナロック、プチョヘンザ
上記2対面に仕事をこなしやすい、除去やワンショット要因を増量。逆にドラサイ5cが激減したためそれらに強いカードを削った形だ。
質問箱、始めました
※9月22日追記
元々質問は答えれる限り答えるつもりだったのですが、DMで聞くのやりづらいでしょってことで。
勿論DMでもいいので、急ぎの場合はそちらでもどうぞ。
https://peing.net/ja/jnbjvbyd2zpensy
※9月23日追記
2項の部分に「ヴァリヴァリウスはVSジョー星ゼロルピアにおける速攻プラン、VS5cコントロールにおける総力戦のパワーを底上げできるカードであった。」と軽く触れましたがヴァリヴァリウスの強みを主張するのには不十分な書き方でした。すみませんでした。
VSジョー星ゼロルピアとVS5cコントロールに分けて掘り下げてみます。
VSジョー星ゼロルピア、速攻プラン
VSジョー星ゼロルピアと書きましたがリースRXってコンセプトとしてあのデッキに不利寄りなんですよね。
そこに英雄タイムで対策する訳ですが速度で若干あちらが上回る以上ジョー星をキープされることもしばしば。
でも仮にヴァリヴァリウスがあればどうでしょう?
ジョー星を貼らなければヴァリヴァリウスからのワンショットを許してしまうという圧からジョー星を貼らせやすくなり、結果として英雄タイムが有効なタイミングで使いやすくなるわけですね。
速攻プランという意味では、最近だとNEXTやミラー等の閣を作っていると先に殴り倒してくるような対面に欲しいともいえます。
VS5cにおける総力戦
VS5cって勿論ラブエース閣ってできたら無敵なんですけど、毎回そうさせてくれるわけでもないんですよね。ちゃんととこしえとか出てきます。
そこでアルカディアスモモキングや除去をうまく挟みながら盤面制圧を目指すのがリースRXの戦い方なんですが、その中でもアルモモとカツキングの存在ってかなり大きいんですよね。
その為ヴァリヴァリウスのマジボンバーでRXアルモモするのは多々あります。
また、普通にマジボンバーでカツキングを出してヴァリヴァリウスをバウンスすることもあります。青マナが無くてもカツキングを出せるわけですね(手札に戻ったヴァリヴァリウスはRXとかで捨てるぐらいしか使い道はありませんが)。
対戦動画とかで5cをボコボコにするリースRXも結構ギリギリの勝負をしてます。
攻め手の多さでやっと勝ち越せるといった感じもあるのでヴァリヴァリウスを抜く場合は別方向のアタッカーを用意するべきだなと自分は思います。
おまけ
採用理由になるほどじゃないけど、ヴァリヴァリウスの個性を箇条書きします。別に前のやつ見てわかったわ!って人は見なくていいです。
・バトライのあたり
・8で出しても普通に強い(5マナ前後が多いこのデッキでは8マナというマナが余りがち)
・なんかダンテ避けれる
・VSダークネスのトップSA来いや〜!に応えてくれる
・なんやかんや減りがちな白マナを増やしてくれる
※9月29日追記
VSミラー等RX系のドギラゴン
ミラーで相手が革命チェンジドギラゴン閃をしてきたという過程で話させてもらいます(ミラーにおいてはどちらも閣を作れないというシーンは稀ですがVSシータRXだとそこそこ発生しそうですね。)。
自分が経験した感じチュリスやRX等閣も無しに盾に突っ込んでくるドギラゴン自体カツキングで返す以外にそもそもトリガーを踏ませる等の返しもある為、このタイプはそれ程脅威ではありませんでした。
また、カツキング革命チェンジドギラゴンで盤面に突撃してくる場合こちらがドラグナーを出していないとMFの的がいない、つまり既にドラグナーを出しているという状況も多いと思います。
たまに閣を出す前に栄光ルピアが的になりますが、こちらの盾の残っている状態なら余裕を持って閣を作れますしね。
長ったらしく言いましたが、カツキングに攻め込まれた時の返しをカツキングに依存しているが返さないといけないシーンでカツキングにアクセスできないことは稀だという訳です。
攻める時に相手のドギラゴン閃をどう崩すか
これに関しては、ごめんなさい。
見えてる範囲でリーサルがとれるかどうかで動けとしか言えないです、自分や他の使い手さんのログを漁ってください…
こんな感じの回答ですが、それでもよければまたの質問お願いします。
※10月12日追記
結論から言うと、ありだと思います。
VSダークネスにおいて
・SA
・自身の能力でとこしえを焼ける他、革命チェンジでカツキングを手札に戻せる
主にこの2つが大きく直近のvault大会でもサイバーエクス採用の構築が入賞しています。
単純にカードパワーが高く使いやすいので足を引っ張ることも少ないですしね。
あくまで基盤を変えるほどの強さではありませんが、VSダークネスを気にしたり動きの幅を増やしたい場合自由枠に1,2枚ほど採用するのがおすめです。
それから、サイバーエクスを増やしたからといって栄光ルピアを4積む!というのは少し疑ってる最中です。
基本的に栄光ルピアはメンデルを撃てていれば使わない多色ですし、多色枚数調整の為にヴァリヴァリウスの速攻戦術を捨てるのは大丈夫なのか…と懸念しています。
勿論栄光ルピアガン積みによるメリットもあるので、増量したい場合はキングボルシャック等栄光ルピアを活かすカードを追加で採用するのもおもしろいかと思います。
最後に
ややこしい(と自分は感じた)構築で納得してもらえるかはわかりません。ですが最後までこの記事に目を通して頂き、ありがとうございました。
これを通して各々が最強のリースRXの構築を考えて頂ければ嬉しい限りです。
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