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【アドバンス】2021年11月環境デッキ、個人的評価

※あまり知らない人でもイメージしやすいようサンプルリストを付けています。何処かの有料記事の構築と酷似してても悪しからず。

こんにちは、ぶらっきーです。

当記事ではお題の通りDMEX-17の発売後の環境デッキの個人的な評価をします。

自分自身も現環境の板デッキはこれ!と言える状況ではなく思考の整理として書くつもりなので参考程度に見てもらえるのがいいかと。


1.崩し系

崩し系では、概ね相手のカウンターを無視してフィニッシュすることを目指すものを扱う。


ジョー星ゼロルピア

DeckImage_20211110080702 ジョー星ゼロルピア

強みは最速4、平均5t前後に決まってしまうソリティアによるエクストラウィンや《ゲンムエンペラー》降臨。並大抵のハンデスでは追いつかない程のリソース。

弱点は早期ビートダウンに対抗する術が先に《ジョー星》を貼る程度しかないこと。アドバンスでは《セガーレ》不採用が早期の《ドギラゴン閃》等の大型の着地を許してしまっている節がある。

また、特に目立ってるわけではないが《影速トリッパー》(以下トリッパー)のマナタップインがかなり刺さる。《ジョー星》と《ゼロルピア》を揃えても普通にソリティアできなくなる。

現在はミラーマッチや【アナカラーダークネス】対策になる《とこしえ》が優先されているがこれらよりビート系が多い環境では《セガーレ》にする選択肢があるかもしれない。


アナカラーダークネス

DeckImage_20211110080545 アナカラーダークネス

強みは《ダークネス》で黒オーラを展開しGRからリソース補給とハンデスを連打できること。普通のデッキでは6マナ溜まる頃には手札が0にされるという事も全く珍しくない。

受け性能も見た目よりかなり高く、1度ガードストライクで止めてしまえば《デッドダムド》の除去力であっという間に更地にしてしまう。

弱点は【ジョー星ゼロルピア】や【シータRX】等のように大量にリソースを稼ぎながら《とこしえ》や《レッゾstar》等の展開メタを押し付けられるのがキツい。そもそもこれらは明確に【アナカラーダークネス】を意識している為、仕方がないと言える。

デッキパワーとしては最強格と言ってもよく迷った時には握ってもいいだろう。

動向(~12月8日)

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【墓地退化】の増加を受けて《ガイアッシュ》で《バルネク》を走らせない、《ジェレ》でそもそもコンボパーツを引き抜くという対策が主流。

【赤青ギャラクシー】には《とこしえ》のお陰で元々有利寄りだったが《クローチェ》《ガイアッシュ》で更に勝率を高めている。

元々の構築では必要なかったメタカードを積まされる等苦しい展開ではあるがそれでもトップを維持することから依然として強力なデッキであることがわかる。


リースRX

DeckImage_20211110080906 リースRX

強みは《バトライ武神》や《アルモモ》による高い崩し性能。崩し系の中では《ヴァリヴァリウス》や《プチョヘンザ》等を採用すればビート系やビマナ系の動きを採り入れやすくデッキパワーが高いのもポイント。

弱点はVSビート系やその他崩し系への勝率が40%~50%に低迷しやすいこと。

特別不利とまではいかないがデッキパワーで誤魔化してる試合も散見される為、メタゲームが読めず地雷耐性のある山を使いたい時にチョイスするといいだろう。

動向(〜12月8日)

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【シータRX】の減少に伴いそのメタだった《ガイアッシュ》が不採用に。

代わりに【赤青ギャラクシー】、【墓地退化】等のメタとして《お清め》が採用、【墓地退化】【青単スコーラー】に刺さる《アルモモ》の進化元として《栄光》が多投された構築が主流。

【赤青ギャラクシー】の《破壊の儀》を使わせない為に《プチョ》が採用されているのもポイント。

《アルモモ》の通りがよくなった以外周りとの相性関係は変わっていない。マッチング依存度が低く、特に環境の変わり目でその強さを見せている。


青単スコーラー

(12月8日追記)

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《ドリュミーズ》の登場によって完成した高速ループデッキ。

強みは「5キルは事故」と言っても過言ではない程の4キル精度。特に先攻ではその強さが目立ち、ほんとに後手4ターン目が来ないゲームが頻発する。

メタに弱いとはいえ、《アルモモ》や《シャッフ》を後手3ターン目に出すのは中々の要求値。素直に殴ってこないデッキとは最悪でも先攻ゲーにしてしまえるので40%以上の勝率は約束されるだろう。

弱みは3キルを目指してくるデッキ。こちらが先攻を取れても相手側のキルが間に合い、後手をとると複数枚トリガーしても3マナではコンボに入れないという自体に陥る。

繰り返すが素直に殴ってこないデッキには一定の勝率が約束される。【赤単ガガガ】等がいないタイミングで使うのがいいだろう。


デアリフシギバース墓地

(12月8日追記)

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《巨大設計図》で手札を溜めて《グルメジャイアント》で一気に墓地を肥やせるようになったデッキ。

強みは高確率の4ターン目《GT》降臨、5ターン目のフシギバース獣着地。《設計図》8投による驚異的なハンデス耐性、そして何より相手のメタをほぼ受け付けない点だ。

メインプランがほぼ召喚で成り立っている上、昔のように山札から墓地を肥やすのではなく手札を《設計図》で蓄えてから吐き出す為墓地リセットもほぼ効かない。

弱みは少ないが強いて言えば【シータRX】の《キャンベロ》で展開を封じられたり、【赤白ノヴァ】の《ミクセル》でフシギバース元が残しにくくなるのがキツいことだろうか。

現在はこの2種のデッキが激減している為、特に気にせずに握ってもいいだろう。

デアリフシギバース墓地について詳しくはここから↓


2.ビート系

ビート系では、基本的に3~4ターン目までのキルを狙う山を扱う。


赤単ガガガ

DeckImage_20211110080301赤単

強みは4ターン目に10打点程度で攻め込むワンショットと3キルを兼ね備えた速度の調整がしやすいこと。《テスタロッサ》や《フロッガ》等の優秀なメタクリーチャーが自然に採用できること。

特に4ターン目のワンショットは並大抵の除去トリガーで凌げるものではなく2面以上除去できるトリガーでない限りかなりの枚数踏まないと貫通することも。

弱点は各種ガードストライクや《カクシレシピ》等の《ガガガ》そのものを止めてしまうカードを使われると容易にカウンターされてしまう点。具体的には【アナカラーダークネス】や【シータRX】に手を焼くだろう。《ドラサイ》1枚でゲームエンドしかねない【5cドラサイ】もキツい。

基盤自体がほぼ完成しているので、上記のような山が少ないタイミングで持ち込んで無双するのがいいだろう。


赤白ノヴァ

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強みは《ドギラゴン》の早期降臨による圧力。見た目と違い《ジョー星》を貼られても《チャラルピア》による展開力で6点入れてしまえるのも大きい。また、《ミクセル》《クリティブ》の8枚で相手の展開を牽制でき、《ドラサイ》等に多少なりとも耐性があるのも見逃せない。

弱点は過剰打点が出しづらいこと。【赤単ガガガ】だと乗り越えやすい《カツキング》や《火噴くナウ》等でもかなり重くそのままカウンターでぐちゃぐちゃにされることも。

《ミクセル》系のお陰でその他のビートには有利であることが多く、ビート環境でこそ強いかなと。


赤青ギャラクシー

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《ギャラクシーブランド》(以下ギャラクシー)の登場によって開発された新興デッキ。

強みは【零龍ギャスカ】を彷彿させる圧倒的速度。手札次第では1t目から《ギャラクシー》や《マグナ》を投げつけることも可能。また、《ウォダラ》や《零龍》の存在から溜めるゲームもできるように見える。

弱点は最速で動けない時に相手の干渉をもろに受けてしまう点だろうか。メタクリーチャーに対しては《ギャラクシー》で処理できるが【赤青ギャラクシー】側にメタクリーチャーが使用されていないのであらゆる除去を受け付けてしまう。

まだ開発されて日が浅く、今後も期待できるタイプだと考えている。

動向(〜12月8日)

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小回りの効く《ビカビカ兆》や《ソニック》が採用され、デッキとしての動きやすさが上昇。小型が増えたことにより《ウォダラ》絡みのプレイもとりやすくなる等安定感が増した。

《武闘カツキング》は減少傾向にあるが、このカード単体のパワーに再注目している様子もあり、まだ構築を詰める価値は大きいだろう。

ただ、《とこしえ》に弱いのは相変わらずで速度で大きく差を付けているはずの【ジョー星ゼロルピア】に5分程度の勝率(当社調べ)になっていることからその辛さが分かるだろう。

現在は《クロック》によるカウンターが通りやすかったり受けの弱い【赤単ガガガ】が多いタイミングで使うといいだろう。

赤青ギャラクシーについて詳しくはここから↓

https://note.com/thsenpai/n/n8d6c83d757b9


赤黒邪王門

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《トリッパー》の登場によって強化されたデッキ。

強みとしては《カンゴク》やその他盾回収による安定したリソース、《トリッパー》による足止めに《バルチュ》《単騎》等のトリガーケアを比較的絡めやすいこと。特に先攻カンゴクトリッパーと動けた場合の理不尽感は凄まじく、何もさせずに勝つことも。

弱点は後手がキツいこと。特に3コスト帯は《デドダム》《栄光ルピア》《フェアリーミラクル》等のパワカが犇めいておりそれらの有無でゲームが変わるのは容易に想像できるだろう。

性質上後手の方が強力になりやすい《パーフェクトファイア》を増やしたり寄せるとよりデッキとして纏まるのかなと予想。


黒単零龍

DeckImage_20211112120700 黒単零龍

新弾の《夢幻なる零龍》(以下夢幻)を採用した【零龍ギャスカ】のリペア。リペア前より小型ビートによる3~4キルを仕掛けることが多いのが変化か。

強みは高い速攻性能だが、【赤青ギャラクシー】より卍誕の難易度が低く、特に【アナカラーダークネス】に処理困難な《零龍》を早期に押し付けることができる。

弱点は基本的に変わっていないが、《ギャスカ》《シスK》が制限なので墓地メタから速度で逃げ切ったりするといった芸当はしずらくなっているだろう。

早期零龍が強いタイミングで使用するといいだろう。

黒単零龍について詳しくはここから↓


3.ビマナ、受け系

これらのデッキは相手の攻撃を1度受け止めた上でカウンターを狙うものを扱う。


4cカウンターガイアッシュ覇道(→カウンターガイアッシュ)

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11月初頭は《覇道》ではなく《刃鬼》に寄せた構築が主流だったが現在は《覇道》が主流になっている。

強みは1度受けてしまえば《ガイアッシュ》軽減からの《覇道》で一気にフィニッシュしてしまえる点。受け寄りのデッキでありながらもたもたしないため、トップ解決のチャンスを与えづらい。

【リースRX】の【ロージアカツキング】ギミックを見事に吸収しており、受けのレベルを落とさずに高い盤面干渉能力を獲得している。

弱点はVS受け系で相手を崩すのが難しいところ。呪文封じも《ロストソウル》のようなハンデスもないので《バトライ武神》で突撃するのが関の山であろう。

元々【シータRX】へのメタデッキだったため、《メヂカラ》や《ロージア》が強いタイミングで使用するといいだろう。

ガイアッシュ覇道について詳しくはここから↓

動向(~12月8日)

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【シータRX】の激減により元々の【キャンベロ狩り】というコンセプトから《ガイアッシュ》や【革命チェンジ】を活かした【赤青ギャラクシー狩り】にコンセプトを変更。

VS【赤青ギャラクシー】では盤面制圧からのダンテフィニッシュがとにかく強く、《覇道》を使わずに勝つ試合が極めて多い(寧ろ《覇道》で攻め込むと《クロック》の裏目が大きく《覇道》はこのデッキの役割をこなせてないように感じた)。

筆者個人としては《覇道》を抜いてよりVS【赤青ギャラクシー】に寄せてもいいと思う。


5cドラサイ

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最近では《ラフルル・ラブ/未来から来る》(以下ラフラブ/未来)を採用した型が主流となっている。

素直に盾を割ってくれるビートデッキに《ドラサイ》をぶつけるのは変わっておらず、自分からの動きに《未来》を絡めることにより早期展開、早期《ロストソウル》などの再現性が上がった。

弱点としては崩し系全般に不利な勝負を挑むことになる点(上記3つはこれに勝とうとして組まれているので当然だが)。

未だにVS【アナカラーダークネス】は不利だが《とこしえ》×《ラフラブ》のロックや《未来》×《神の試練》で逃げ切る試みもあり攻略できる時がくるかもしれない。


ラッカ天門

DeckImage_20211110080417 天門

構築はあまりオリジナルと変わらない。《ヘブンズロージア》が使える程度で特に勝てるようになった対面が増えるわけではない。

強みは鉄壁とも言える受け性能で何らかのケアなしでこのデッキに殴りきるのは不可能といってもいい。受け系の中では最も安定して【リースRX】を仕留めれるだろう。また序盤から《TTT》の連打が決まれば【アナカラーダークネス】も逃げ切れるかも…?

弱点は【ジョー星ゼロルピア】にほぼ無力なのと、トリガーケアにかなり弱い点。こればかりは【天門】系の宿命だろう。

蛇足かもしれないが、ビート環境の時にに持ち込むのがいいだろう。


4.その他

複数特性があると判断し、いずれでもないとしたものを扱う。


シータRX

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強みは《バジュラstar》によるリソースと《レッゾstar》による展開封じ。特にVS【アナカラーダークネス】では両方が刺さり、かなりの高勝率が出せる。《カクシレシピ》による受け性能も見物で、雑なワンショットはまず通らないと考えていいだろう。

弱点はカウンター札に耐性がないこと。具体的には《ドラサイ》や《ロージア》が重く相手ターン中の展開に対応することが難しい。

これが流行した当時のように展開系のデッキが多い環境で選択肢となるだろう。


墓地退化

DeckImage_20211110082005 墓地退化

新弾で《エマタイ》がツインパクトになったことで最大8枚まで採用できるようになった。

こう見えて強みは最速4t目の《バルネク》降臨ではない。できるに越したことはないが、それが強いならより要求パーツの少ない【ジョー星ゼロルピア】でいい為である。

このデッキは現在最も《バイケン》を強く扱えるのが強みである。生半可なビートにはトリガーしたルーターでカウンターし、【アナカラーダークネス】のハンデスも全ていなしてしまう。パッと見では【ジョー星ゼロルピア】の劣化に見えるが「受けと崩しを一定の水準でこなせる【アナカラーダークネス】メタデッキ」と考えるのがいいだろう。

弱点としてはやはり墓地メタでテンポを取られやすい他に、《アルモモ》《ジョー星》が致命的に刺さってしまう点。【ジョー星ゼロルピア】との差別化以上に、使うタイミングを見極めるのが大切だろう。

※11月13日追記

https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39775/

超次元にドラグハートを採用していますが、ギョウの効果でドラグハートを装備できない裁定が確認されました。

誤解を与える内容を載せてしまい、すみませんでした。


ラッカキラスター

(12月8日追記)

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《ナギテラ》登場によって環境復帰したメタビート。

強みは《キラスター》の展開力でメタカードを複数並べやすいこと。《可憐》で《てから》を守ったり《シャッフ》の呪文ロックで他のクリーチャーを除去から守るのは昔から変わらずである。

《ナギテラ》のお陰で《キラスター》が引けない事故が激減し《ファイア》を使えることによる火力上昇が環境復帰の一因となったと考えられる。

弱みは昔と変わっていないが後手をとった時の要求がグンと上がったりそもそも《シャッフ》が間に合わないこと。先攻なら《TTT》を挟めるのに後手だとメタカードを合わせるばかりで息切れしたりするという自体がある。

現状先攻ゲーが多く分かりやすい有利対面がいる訳ではないが、その日の環境に構築を合わせていけばある程度勝てるのではないだろうか。


最後に

いかがだったでしょうか。これをヒントにアドバンス環境の研究がより一層進めば幸いです。

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https://peing.net/ja/blue_rebellion1


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