、。

優しい人をみると壊したくなる

その優しさは、
そのこんこんと泉のように溢れる優しさは、どこから来たのだろうと考えるともっと壊したくなる

自分はここにいていいんだと心から思える場所があったのだろうか
苦しいとき、寂しいとき、自分の全てをさらけだして想いをぶつけられる人がいたのだろうか

あなたの
好きな人の胸へ迷いなく飛び込んでいける素直さに、
こんなわたしにすら優しくしてくれる純粋さに、
わたしは嫉妬してしまう
ぐちゃぐちゃにしてしまいたくなる

ぐちゃぐちゃになってしまったその人の破片を握ったわたしはどんな顔をするのだろうか

きっと安心するのだ

なんて汚い心なんだろう
なんど洗っても染み付いて落ちない汚れだ

、負けるな。汚さに屈するな。

強く立て。
両の足を支える地面を感じながら。

汚れにすべてを飲み込まれないように。
嫉妬がわたしを狂わせないように。