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昼のやくそく

『幼馴染と十年、夏』より 作曲:madetake
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※試聴版。オリジナル版(02:53)は購入後に視聴可能。

何もしたくないのは絶対に正しい。

 何もしないのは少なくとも不正解ではないから、何もやりたくなくなるのは当然のことだ。
 動けないでいる。動かないでいる。それでいい。良くないこともあるが、少なくとも今すぐ劇的に悪くなることはない。

 準備をしてから行動する。
 それでうまくいくことが果たして本当にあるだろうか?
 準備をしたつもりかもしれないが、まだ足らないのでは? もっと準備したほうが良いのでは。
 あるいは準備なしで行動するほうが案外うまくいくこともあるのでは。

 これは永遠に続く青春や思春期についての話だ。人と人の関係の話だ。

 ぼくときみの話だ。
 その日話したことを夜に思い出していつも後悔して良心の無さに絶句するんだ。

 行動する者には良心が無い。
 もっと今のまま居られたかもしれないのに、もっと準備できたかもしれないのに、もっと勢いのまま進めたかもしれないのに、ぼくたちはこうなってしまった。

 きみに好きだと伝えるときにぼくは良心を完全に亡くすだろう。
 身を投げるような気持ちで今の自分で一旦時間を止めてから言う。この自分が言う。

 ああ、本当は何もしたくない。
 時間の流れにたゆたっていたい。この曲みたいにどこか気だるく。優しく。

 でも言うよ。ぼくの良心よりきみの良心のほうが綺麗だろうから、亡くすのはぼくでいい。

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続けられるかわかりませんが過去作の曲の単品販売に使おうかなと思ってます