自分としてすべきこと
生きている人間にしかできないこと、それは誰かを認めることだ。生まれる前も死んだ後も誰かを認めることだけはできない。
ここに居る苦しみがあるからそこに居ても良いよと認めてもらえる嬉しさがある。それだけでもう少し生きていけると思える夜がある。夏に着る服を冬にもらうことのように。
誰かを認めることはほとんど時間と場所に依存している。心に響くかどうかは偶然とタイミングの問題だ。立派な人間になったからといって誰かを認める能力が向上するわけではない。想いがこもっているからといって通じるわけでもない。生きていてたまたまそこに居合わせるかどうかだけが重要だ。だから生きているだけで偉い、と言うことは可能だと思う。
うがった言い方をすれば、あなたを亡くす悲しみとはもう私を認めてもらえない悲しみのことなのだろうが、それでも。生きて苦しんで汚れていく価値はある。いや、苦しむことや汚れていくこともどうでもよくて、時間のなかで生を過ごしていくことはよいことだと思う。
続けられるかわかりませんが過去作の曲の単品販売に使おうかなと思ってます