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『お泊まり恋人ロリータ』より 作曲:madetake
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※試聴版。オリジナル版(03:12)は購入後に視聴可能。

まるで悲しみが疾走しているようだ。

 という評は小林秀雄がモーツァルトにしたものらしい。
 初めて読んだのは高校生くらいの時だったと思うが、それ以来この評に囚われている。

 悲しみが疾走しているような作品を作らなければいけない。
 自分が想う悲しみとはそのような悲しみだからだ。

 悲しんではいけないということはないし、怒っていけないということはない。死んでいけないということはないし、生きていけないということもない。

 すべて許可は必要ない。
 何をしたっていい。
 誰も気にしなくてもいい。
 きみはきみのしたいことをすればいい。

 しかしスピードは必要だ。速さがないのはいけないことだ。ぐずぐず悲しかったり怒ったり生きたり死んだりするのはどうにも格好が悪い。
 何かを想うには疾走しているほうがいい。

 走れなくなったら悲しむのをやめるべきだ。

 走れなくなったら生きるのもやめるべきだ。
 きみはまだしがみついている?
 少なくとも半分はもう死なせるべきだろう。

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続けられるかわかりませんが過去作の曲の単品販売に使おうかなと思ってます