すぐに罰を与えてくれればいいのに。

　知ってるよ。
　あなたが悪いこと。わたしが悪いこと。
　罰を受けて当然のことをしてる。

　でも罰が与えられるまでには時間差があって、もしかしたら見逃されてるのかもしれないと思うの。

　違うんだけどね。神様はきっと全部見てる。
　もしかしたらこのくらいじゃ罰をもらわないですむのかな、という心の動きまで見てから罰を与えるの。

　毎日、過去についた嘘を思い出す。わたしは自然と虚言にまみれている。胸が苦しくなる。嘘つきの人格破綻者の典型の片鱗を自分のなかに見る。あの嘘もこの嘘もその嘘も、わたしがついた嘘なのかもしれない。わたしがつくはずだった嘘なのかもしれない。

　　　　　　　　　　　　　　　ほしい。
　　　　　　　　　　　　　貫いて
　　　　　　　　　　銃弾が
　　　　　　　　罰の
　　　　　　瞬間に
　　をついた
　嘘

　わたしはわたしがきらいだ。
　だいきらいだ。
　いなくなってしまいたい。

　という嘘。