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てのひらの消炭の祈り

『堕落ロイヤル聖処女』より 作曲:waniwave
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※試聴版。オリジナル版(02:50)は購入後に視聴可能。

根拠を考え出すと深みにはまってしまうのは結局のところこの世界の根源がわかっていないからでしょう。最初の爆発? ただのタンパク質の変異? 言葉があった?

 信じようと信じまいと。この世界はあったし、あるし、あるであろう。あなたと私はあったし、あるし、あるであろう。

 根拠なしに決めてしまうしかありません。それは命がけの跳躍で、薬物をキメるくらいにおかしなことです。決めることとキメることに大差はありません。

 めちゃくちゃになっています。
 しかしこの世界の出自がめちゃくちゃなのですから仕方のないことです。

 そうやって誰かがめちゃくちゃになりながら決めてくれたことに助けられて生きています。何もわからない、正しさなんて無い、でもせずにはいられずにすると決めたことが誰かを生かします。
 まるで親が子を生かすように。子が親を生かすように。

 その決意、決めたこと、決めた瞬間に後悔も這い上がって脚を取られそうになることの気持ち悪さ、決めた本人が一番半信半疑なその感覚を優しさというのでしょう。

 今こうして話しているのは私ではない。私の優しさではない。あなただったのでしょう。深みに沈んでいるのは根拠ではなく運命です。

 あなたはあったし、あるし、あるであろう。あなたが生まれる前から永続して。これから先も永遠に。聞く私によって。

 あら、生きると決めてくださいました?
 では今日はここまで。

司祭:主はみなさんと共に。
一同:また、司祭と共に。

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続けられるかわかりませんが過去作の曲の単品販売に使おうかなと思ってます