画像1

猫はなぜか立ち止まってしまう

『純情セックスフレンド』より 作曲:madetake
00:00 | 00:00

※試聴版。オリジナル版(03:24)は購入後に視聴可能。

奴隷になる自由はある?

 自由だから不自由を選び取ることができる。素敵な話なのかも。強制的に自由で居させられるのならそれは自由ではないので、きみにはある、ひざまずいて両手を差し出してこの手をきつく縛って欲しいと言う自由が。
 という話は嘘かもしれない。あくまで自由で居ること、自分の舵を自分で取り続けること、切り立った崖の先端に立ち続けることこそが本当の自由なのかもしれない。

 きみには選ぶ自由がある。
 あるいは、選ぶ自由があるというフリをする自由がある。
 わたしにもある。

 本当にわたしの味方になってくれる人がわたしのためを思って言う。「自分で考えなさい」。それはとても苦しく切ない。

 きみのことをどうでもいいと思ってる人が、都合よくきみを使おうとする。そのことに心地よさを感じるのは悪いことじゃない。だって都合よく使われてるきみは悪くない。

 だまされる自由。
 生涯を浪費する自由。

 欲望の奴隷になった結果だまされたり浪費したりしてしまうのではなく、本当に必要だからだまされたり浪費したりすべきときもあるのかもしれない。

 神様なんていないと知っているせいで、自由な愛がよこしまな隣人に傾いていく。せめてあなたを愛せればよかったのに。

 きっと0.2秒くらい、猫と同じ理由で立ち止まってしまう自由がある。

ここから先は

¥ 300

続けられるかわかりませんが過去作の曲の単品販売に使おうかなと思ってます