クラウディアのいのり
おはようございます\^o^/。
本日は読書感想を投稿します。
最近大人の絵本にはまっていて、図書館に行った時に
インスピレーションで選んだ絵本を読んでいます。
今回はクラウディアのいのりです。
題名と中を少しペラペラとめくり、即決で借りました。
あらすじ
実話に基づいた絵本です。
戦後のロシアで、スパイ容疑で祖国日本に帰れない男性と
ロシア革命後の混乱の中で生まれ、両親をなくし、
ずっとひとりぼっちで生きてきた女性の物語です。
孤独な二人は惹かれあい、結婚をし、働きづくめの生活でも
仲良く、支えあいながら暮らしていました。
男性には離れ離れになった妻と、生まれたばかりの娘がいました。
戦争へ向かい、ロシアから出る事も許されず、
祖国や家族をあきらめ、ロシア人として生きる覚悟をしました。
それでも、祖国や家族を思ってはひっそりと泣き、苦しんでいました。
女性はそのことも知っていて、同じように心を痛めていました。
海外へ渡れるようになった時代に、女性は友人に男性の手紙をたくし、
日本にいる家族を探してくれるように頼みました。
家族は50年もの間、忘れずに男性の返りを待ち続けている。
という知らせを受け、女性は男性を日本に帰るよう促します。
男性は祖国へ女性は自分が住む村へ、前を向いて歩きだします。
戦争と強い女性
重くなる話でもありますが、女性の強さと温かさにおどろきます。
ありきたりのストーリーの様ですが、実話であることが、
ずっしりと心に響きます。
あなたの気持ちを、わたしはちゃんと知っていたわ。
わたしは愛する人がいちばん望んでいることをしたいの。
と女性は言います。
私には言えません。50年近く夫婦として生活して、離れ離れになるなんて。
それも愛している人です。
逆に”なんで戻るの?私の事大切ではないの?”と言ってしまいます。
両親もうしない、ひもじい子供時代を過ごして、苦労しているからこそ、
人の痛みや心が理解できる。
今の時代では想像も出来ませんが、その経験が強さにもなったのですね。
さらに人の悲しみのうえに、自分だけの幸せを気づくことは出来ないわ。
と言います。前回投稿した本当のギバーです。自己犠牲のようでもありますが、他者志向のギバーです。
このセリフも言えません(;´д`)ゞ。
”苦労したんだから、自分だって幸せになる権利ある!”と考えます。
前回のギバー・テイカー投稿で自分は自己犠牲型ギバーだ。
なんて書きましたが、か違っているかもしれません。
テイカーかも…~(>_<。)\。
そして、あなたと出会えて、わたしは本当にしあわせだった
と言います。
終わりがある事を、体感として知っている人のセリフです。
シベリア鉄道に乗る男性を見送った後、
女性は涙をぬぐい、しっかりとした足取りで歩きだします。
かっこよすぎですq(≧▽≦q)。
1遍の詩を読んで
別れる前に男性にセーターを編み、かばんに入れる時
1遍の詩をしのばせます。
『わたしたちの暮らしは裕福ではありませんでしたが、
私たちの人生は誠実でした。
そして常に恐怖におびえながらの生活でした。
いっさいの罪は、戦争にあります。
もはや私たちは会う事はないでしょう。
これも運命なのです。
私の事は心配しないでください。自分の祖国に残り生きていきます。
子供時代を一人で生きてきたので、忍耐強く、勇敢に生きていきます。
これが私たちの運命なのです。
そして心のすみにしまっておいてください。
私があなたの誠実な妻であり、こころからの友人であったことを‥。』
とあります。ネタバレしすぎですみません(•_•)。
これはヨガ哲学でいう、運命をゆだねること、受け入れる事。
本当の強さを感じます。
この後、女性の人生がどうであったのかは、わかりませんが、
幸せであった事を望みます。
斉藤由貴さんの主演で舞台化もされたようです。
書いていて泣きそうになりました~(>_<。)\。
かけ離れた物語のような気がしてしまいますが、
今でも実際、戦争をしている国もあり、
なにも悪い事をしていない一般市民はまきぞいになるだけです。
なぜ、勝手に人の人生を壊すことをするのでしょう?
そこに何の意味があるのでしょうか?
人間は怖いですね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます、
どなたかのお役に立てます様に。
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