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「聞き書き講座」4日目。秋山正子さんの話を聞いて。

おはようございます\^o^/。
本日は先日受講した『聞き書き講座』4日目の感想です。秋山正子さんという訪問看護のパイオニアの方のお話を聞き、感銘を受けました。


グループワーク

まずは、宿題となっていた「聞き書きの冊子」を作成した時の気持ちや苦労した事などをグループで話し合いました。男性2名・女性2名です。初めて男性の方と同じグループになりました。

男性は父親までとはいきませんが、私よりも年齢が上でした。お一人は中々思うように書けず、昨夜徹夜をしたが間に合わなかったと言っていました。お話を聞いていると、とても真面目な方で講師の方の著書を読んだりしているうちに時間が足りなくなったようです。

もうひと方は逆に書きやすかったと話され、タイプが違うのだなと感じましたが、チラッと見えたノートにはたくさんメモや文字が書かれていました。男性の方が真面目で理論的…といいますか、女性の方が直感的なのかなと思いました。

もう一人の女性は、宿題の聞き書き対象者とは違う方の冊子を持ってきていました。別の講座で書いたものだそうで、いわゆるドヤ街という所に住んでいる男性の物でした。

女性いわく、先日のゲストスピーカーの方は理路整然と語られていたので、とても書きやすいし、聞きやすかった。このドヤ街に住む方は質問してもまったく別の答えで、自分も何を聞いているのかわからなくなり、とても大変だった、メモしてもあまり活用できず、結果すべての録音を聞いて書いた。と言っていました。

そして、理路整然と語れる方のほうがまれで、質問にきちんと答えてくれる方のほうが少ないのではないかと言っていました。そうなんだ…。とまだ経験のない私は大変さも実感がありませんが、そうなるとどうまとめるのか?と想像してみました。

そのように苦労されて書いた冊子はご本人に渡されたそうです。とても喜んでくれて苦労して書いて良かったと言っていました。話を聞いてくれるだけでも今の時代は難しいかもしれません。それが形として残るのはとても貴重な事に思えます。

秋山正子さんの話

秋山正子さんがゲストでお話をされました。申し訳ないのですが存じ上げず。基礎知識なしで聞かせて頂きました。NHKのプロフェッショナルにご出演された録画も見せて頂きました。

第一印象は、ご年齢はわかりませんでしたが、肌に艶があり、たぶん年齢よりお若く見えるのではないかと感じました。

とても落ち着いていて、独特のオーラといいますか…小柄ながら堂々とされていて、今までの生き様…というかそうゆ物が作り上げている雰囲気に思いました。

声も張りがあり、大きいわけでは無いのですが、聞きやすく声のトーンも心地よく秋山さんの持つ世界に引き込まれました。

どうして看護師になり、訪問看護を始めたのかの話から、今現在の訪問看護の話などご自身の半生を聞かせて頂きました。家族の介護でも大変なのに他人の方の看護や介護となると、自分がする事は考えられません。

『隣のおばさんになる』という事を意識しているそうです。肩書が付くと相手は話がしずらくなる。隣のおばさんなら何でも気軽に話してくれる。そんな関係性を大切にしているとの事。

聞き書きも同じで、どんな手法であっても話を聞くという事は大切な事。聞き書きの体験を通じて相手の事を考えるきっかけになり、壊れていた家族関係が修復されていく事もある。そのように話されました。

ますます『聞き書き』の重要性を感じ、そういうきっかけを作れるようになれればいいなと気持ち新たにしました。

マギーズ東京

秋山さんは現在『マギーズ東京』というがんを患っている方、そのご家族などがんに影響を受けるすべての人が集まれるスペースを運営されています。看護師さんや心理士さんなどスタッフがその方のお話を聞き、一緒に過ごせる居心地の良い場所です。

色々なプログラムも開催されていて、孤独になりがちな環境を出来るだけ少なくするように配慮され、ここでは自分の気持ちを話せるように、友人のような道案内が出来る場所として多くの方が利用されています。

質問時間の時にある方が、『ストレスをためない方法・ご自身心のケア方法は?』と聞きました。秋山さんは『マギーズのチームは何でも話しても大丈夫という土壌があり、他の専門の人からの話やアドバイスも聞ける。そして、利用者さんからはその人の人生を聞かせてもらっている。その事がエネルギーになっていると思う』と答えられました。

『使命』とも言われました。人の生死にかかわるお仕事をされてい人は、していない人間からすると、もの凄い経験がその方を作り上げているので、本当に尊敬の念以外ありません。

まとめ

聞き書きの重要性を改めて感じた事。本物の人とはどんな人か。を学ばせて頂きました。私が知らない所にたくさんの”本物の人”がいるのだと思います。そのような方の聞き書きが出来れば嬉しいなと心から思います。

そして、この講座を受講されている方々のパワーにも驚きました。グループワークなどでは誰が話す?と探りあいのイメージしかなかったのですが、共通の話題がある事もあり、どのチームも会話が多くとても盛り上がっていました。

若い時には考えられなかったので、年齢と共に話せるようになるのか?とにかく会話が聞き取りずらい程、周りの声が大きく話が弾んでいました。

自分より年上の男性と話し合いをする事も少なくなっていたので、とても新鮮であり、共通の話題があれば年齢や性別はあまり関係ないのだなと、初めて体感した気がします。

この講座に参加して、本当に良かったと思います。残り1日となり終了後の自分の活動をどうしていくかは悩みどころですが、色々考えて行動していこうと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

どなたかのお役に立てます様に。


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