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新橋SL広場

サラリーマンで賑わう町、新橋。
よく待ち合わせで使われている新橋SL広場。
何気なく目に入っていた新橋SL広場について、気になったので調べてみました。

鉄道開業100周年を記念して設置されたそうです。
新橋は日本の鉄道発祥の地で、その象徴として蒸気機関車が展示されています。

では、あのC11形蒸気機関車は現役時代、どのあたりを走っていたのか。
新橋に飾ってあるから、きっと新橋を通る東海道本線とかだろうと推測してましたが違いました。

あの機関車は姫路機関区に所属し、中国地方で活躍していたそうです。

現在は見あたらないですが、かつては蒸気機関車のそばに説明書きがありました。

そこにあった紹介文には、展示車両「C11 292」が1945(昭和20)年に日本車輌製造によって造られ、姫路機関区に配属し、引退するまで同じ機関区に所属していたと記されていた。

おもに活動していた路線は播但線や姫新線とのこと。
新橋駅前の設置は1972年10月。
日本の鉄道開業は1872(明治5)年で、それからちょうど100周年を記念したという。

新橋駅前にある蒸気機関車が、東京周辺で一度も走っていなかったという事実はおもしろいです。
「C11 292」が選ばれた理由はおそらく、「引退するときに最も状態が良かったから」ではないのでしょうか。
1972年8月に現役を退いて品川機関区へ移動され、9月に廃車となって、10月から展示されています。まるで新橋で展示されるためにわざわざ運ばれたかのようです。

C11形は他に、大井川鐵道、真岡鐵道、JR北海道で動態保存されています。
新橋駅前の「C11 292」は、それらとは形が違う部分があります。
大きな円筒形ボイラーの上にある「蒸気溜」「砂溜」です。
動態保存機は丸っこいけれど、「C11 292」は角張っています。
これは物資が不足していた戦時中に製造された「戦時型」の特徴とのことです。


街中にあるものについて調べてみると歴史や背景がわかって面白いです。
街を歩く時アンテナを張っていきます!

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