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サラットナさん 境内清掃奉仕中

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ファンタジー作品です。 昔、某神社で境内清掃奉仕をしていました。ある日、ある巫女さんが落ち込んでいた時に、ふと浮かんだサラットナさんというキャラクター。巫女さんにサラットナさんが…
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#サラットナさん

サラットナさん 序章

お盆の季節、万勝神社では御霊祭がある。 ご先祖様を敬う日。そして、まだ神の世界に戻れない…

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サラットナさん 第二章

ご機嫌はいかがですか?ご機嫌はいかがですか? サラットナさんが片手を上げてクルクルと手首…

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サラットナさん 第三章

相変わらず境内清掃が下手な私。 まっ、まだ数ヶ月目だから仕方ないかぁ。 でもなぁ。 思わず…

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サラットナさん 第四章

秋の大祭が近づき、普段は頼まれないベランダや大部屋の窓ガラス、お札受用所など様々な箇所を…

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サラットナさん 第五章

大盛りのジャガイモに玉ねぎ。 人参もお肉も何もかもビックサイズだ。 「ジャガイモは4分の…

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サラットナさん 第六章

そうだ、サラットナさんから、参道の話を聞いたすぐあとにカレー事件があって(大袈裟かもしれ…

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サラットナさん 第七章

空を飛んでいる。これは夢だ。 そう夢の中で思いながら、横を見るとサラットナさんも飛んでいる。 キャハハ楽しい〜。 少女のようにコロコロ笑いながら、 空中遊泳している。 ん?これは夢だ。私の夢の中にまでサラットナさん来ちゃった? 見て見てぇ、貝塚さ〜ん ずっとずうっと先までお花畑よぉ 癒されるぅ そうだ、このお花畑に降り立った時、地面から何かものすごいエネルギーが立ちのぼるのを感じたんだ。 いつもは砂漠の土地に、雨季の数週間だけ花が咲く。お互い譲り合うかのように毎日

サラットナさん 第八章

「貝塚さん、何度も言いますが、もう取るしか手段が無いんです。」医者が録音した機械のように…

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サラットナさん 第九章

再び、時は大祭前にさかのぼる。 巫女の伊藤さんと一緒に、私、貝塚は座布団にカバーをかけて…

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サラットナさん 第十章

秋の大祭スケジュールが配られた。 (貝塚)  朝一、境内掃除と社殿前階段水拭き。 普段は閉め…

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サラットナさん 第十一章

いいわぁ、いいわぁ。緑色の袴、ウフフ、ウフフ。まとわりつくサラットナさん。流石に近すぎて…

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サラットナさん 第十二章

「おはようございます。」 「ご参拝ご苦労様でございます。」 「すみません、写真お願いでき…

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サラットナさん 第十三章

サラットナさんが、外トイレのそばにある自動販売機の前で、おいでおいでと手を振っている。 …

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サラットナさん 第十四章

バラたちが踊っている。自分の星に残してきた一輪のバラは普通のバラだったんだと落ち込む王子。そこにキツネがあらわれてお友だちになり、「大切なものは目に見えないんだよ。心で見なくちゃ」という言葉をもらう。王子は気がつく、あの一輪のバラは自分にとって大切な存在だということを。 もしかして、星の王子さま? 当ったりぃ サラットナさん、本も読むんですか? えっ?読まないわよ。ある町の市民劇団の舞台を観たの。私もバラの踊りに参加したかったわ。 そこですか。 何の舞台でしょうクイ