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抗がん剤てなあに?
YouTubeを見ていたら、
とある情報を耳にしました。
「抗がん剤治療したら後、数日はトイレは蓋をして2回流しましょう」
なぜなら、
抗がん剤治療すると、そのお薬の一部は尿に混ざって排出されるらしいのですが、その成分に健康な人が触れてしまうと、将来的に発癌する可能性もあるからとのこと。
え!!なにそれ!?
すごい引っかかる!!
癌を防ぐためのもので発癌の可能性?!
ということで、調べてみたんです。
毒ガスから生まれた抗がん剤
元は、抗がん剤は
戦時中の毒ガスから生まれたものだそうで…。
いかにも毒やん!☠️
抗がん剤の起源は、第一次世界大戦、第二次世界大戦で使用された化学兵器・毒ガスのマスタードガス(イペリット、ナイトロジェンマスタード、とも呼ばれる)である。第2次世界大戦中の1943年末、イタリアの基地バーリ港に停泊していたアメリカの輸送船がドイツ軍の爆撃を受けて、積んでいた大量のマスタードとナイトロジェンマスタードが漏出し、連合軍兵士たちが大量に浴びた。翌朝、兵士たちは目や皮膚を侵され、重篤な患者は血圧低下とショックを起こし、それに白血球の値が激減するなどして、617人中83名の兵士が死亡した。この事故の経験から、マスタードガスの研究が始まり、抗がん剤の治療薬の開発が生まれた。マスタードガスという化学物質は、その後の研究で、白血病という血液のがんを死滅させる効果があることがわかり、さらに改良されて抗がん剤として使われるようになった。
なんか、すごい経緯だね…😅
よく「毒で毒を制す」って言ってる方がいるの
こういうことだったのか。。
抗がん剤の作用
抗がん剤((細胞障害性抗がん薬)の仕組みとしては、
細胞の増殖の仕組みに着目して、その仕組みの一部を邪魔することでがん細胞を攻撃する薬
だそうです。
飲み薬や注射で投与された抗がん剤は
血液の中に入り、血流に乗って全身をめぐり、
全身に広がったがん細胞に効果を発揮する全身治療。
がん細胞の増殖を防ぐ目的で、
現在では再発予防のために使われています。
もしくは、がん細胞を小さくするために使われます。
が、癌の種類や進行具合によって
効果は違ってきます。
特に白血病など血液の癌には効きやすいようです。
乳がんのような
腫瘍ができる固形癌に関して言えば、
抗がん剤のみでの治癒は難しいので
延命のために使用、また、
他の療法も併用するようです。
上記の通り、
抗がん剤自体がかなりの劇薬なので、人それぞれの体格によって投与できる量が決まっていて、量が多いと副作用が強かったり死んでしまうこともあるので、2-3種類のお薬を併用して少量ずつ投与するんだって。
抗がん剤の副作用
お薬によって副作用の出方も違うようですが、
代表的なものだとこんな感じ。
必ずしもみんなに全ての副作用が出るわけでもないようです。
個人差がかなりあるみたい。
▶︎吐き気
→主治医が「最近の吐き気止めはよく効く」
と言っていたけど、本当によく効いてる!!
▶︎ダルさ
→近年の一番の大きな副作用はダルさらしい
▶︎食欲不振、味覚障害
▶︎便秘: 吐き気止めの薬による副作用
▶︎口内炎
▶︎貧血
→めまい、動悸、疲労、倦怠感に注意
▶︎白血球の減少(免疫力低下)
→風邪を引くと悪化しやすい、感染症注意、下痢注意
→免疫力低下によるもの
▶︎血小板の減少
→出血しやすくなる
▶︎脱毛
▶︎爪の変化、皮膚障害
▶︎発熱
▶︎生理停止
▶︎痺れ
などなど
例えば、私が今回やっているEC療法について
こんな感じのタイミングで副作用が出やすいですよーっていう表を病院でもらいました。(この表わかりやすい!)
![](https://assets.st-note.com/img/1706426206240-7NeNW04jtV.jpg?width=800)
スケジュール的には、ざっくり
1週目、自覚症状のある副作用(吐き気、怠さ等)
2週目、自覚症状のない副作用(免疫力低下)
3週目、回復期(白血球数は戻るけど、痺れなど神経の副作用や脱毛等)
といった感じ。
化学療法中に気を付けた方がいいこと
▶︎白血球が減るタイミングは混雑する人ごみへの外出を控える
▶︎動物と接触する時はよく手を洗い、傷を作らないように気を付ける
▶︎ガーデニングや農作業は感染症に注意(長袖の服を着たり手袋をする)
▶︎プールや温泉は感染症に注意
▶︎生ものを食べる時は注意(新鮮なものを食べる分には問題ないらしい)
▶︎入浴や歯磨きを今まで以上にして清潔に
▶︎風邪をひかないように注意
▶︎体重が減ったり筋力低下しないように注意
ほとんど感染症予防のためかな?!
あとは、食欲低下した場合は体力維持できるように気をつける事が大事のようです。
抗がん剤を使うタイミング
手術前
がん細胞を小さくしてから手術する場合や、
薬の治療効果を予め確認する場合、
手術前にやる場合もあるようです。
手術後4-6週間後
手術で腫瘍を取った後に、
傷跡が少し落ち着く手術1ヶ月後くらいから、
再発予防のためにやります。
手術で腫瘍を取っても、
目で確認できないくらい小さな癌が
まだ残ってるかもしれないから
そのリスクを減らすためなんだそうです。
放射線治療も化学療法(抗がん剤)もやる場合は、
化学療法を先にやるのがスタンダードのよう。
手術ができない場合
転移や再発で、手術ができない場合に、少しでも進行を遅らせて延命するためにも使います。
投薬方法
点滴(静脈内注射)
内服(飲み薬)
皮下注射
筋肉注射
と、いろんな方法があるようです。
点滴が一般的なようですが、
お薬の種類によるみたい。
他にも、がんの種類や場所によって
腫瘍に直接だったり、動脈注射もあるらしい。
抗がん剤が効く確率
単独で使った場合の効果は30-40%。
中には効かない人もいるそうです。
特に固形癌には効きにくいそうですが、
どこの部位かによっても効きやすさが違う
(乳がんは、固形癌の中では比較的効きやすいらしい)
効かない人にとっては
ただの毒でしかないんですね!☠️⚡️
てか、思ったより効力少ないのね…。
なので、他の療法も併用するんだね。
筋力のある元気な人ほど
効きやすく、副作用も少なめ、
自力で動けないような弱々な身体には
効きにくく、副作用も出やすいそうです。
なので、体力維持が大事らしい!!
モリモリ食べて、動いて
体力維持しましょう、って!
効果と副作用のためなら
がんばりたい!
てことで、太ることも躊躇せず
最近、モリモリモリモリ食べています!
てっきり、安静にしていた方がいいのかと思いきや、違うのね!
無理のない範囲で、できるだけ日常生活を続けた方がいいみたいです。
また、おさんぽなどの運動は
むしろ副作用を弱くしてくれるので
推奨されています。
逆に、安静にして筋肉が減ることにより、
治療の継続が難しくなることもあるとか。
なので、最近は週数日、
おさんぽもしています!
日頃から歩いたり、食べて栄養つけたりして
体力が落ちないようにしたいところです。
抗がん剤の費用
ひとえに抗がん剤と言っても、
かなり様々な種類があるようで、
お薬によって結構金額差があるみたい…。
通院の場合、
ひと月あたり平均2~6万円くらい?!
トータルで50~100万円とか😱
これだけあれば留学できる…。
【私の抗がん剤治療(EC療法)の場合】
▶︎3泊4日入院での抗がん剤治療1回は
約65,000円
▶︎外来通院での日帰り抗がん剤治療1回は
約13,000円
抗がん剤のリスク
抗がん剤で新たな癌ができる可能性
がん細胞とともに、正常な細胞も攻撃してしまうことがあるので、それによって新たな癌ができる可能性もあるとか😱ひぃ〜!
まるでギャンブルだね…。
副作用によるQOL低下
一番多い問題は、
食べられなくなることで痩せて体力がなくなること。
そうなると、癌と闘えるだけの身体でなくなってしまうし、日常生活にも支障が出てきてしまっては本末転倒…。
特に高齢の方は元々体力がなかったりすると、抗がん剤治療を受けない方が良い場合もあるみたいです。
でも元気な方なら何歳でもできるみたい!
(自力で起き上がって生活できているかどうかが判断の分かれ道とか)
受けるか受けないかは、
患者さん次第なところもあるようですが、
受けなければ余命が短いかもしれないし、
高齢だと受けて副作用で大変な場合もあるし、
難しい選択ですよね。。
癌のタイプと、その人の体力次第。
それだけ危険なお薬なんだなぁ😱
アナフィラキシーショック
投与直後にアレルギー反応でアナフィラキシーショックが起こることがあるらしく、なので、初めての薬を投与する際は、入院して問題ないか確認するようです。
アナフィラキシーショックとか
怖すぎるね…😱
抗がん剤で被爆?
同居家族や、医療従事者の
抗がん剤による被爆という問題があるそうで
これが、冒頭に書いた件の話です。
投与後48時間は気をつけた方が良いようです
⚫︎トイレは蓋をして2回流す(男性は座って使用する)
⚫︎洗濯物は別に洗う(1度別にすれば、それ以降は一緒でも大丈夫らしい)
でも、気をつけるべきは
家族よりはどちらかといえば
医療従事者で、
お薬を扱う際に空気中に飛散したり?
内服薬(内服の抗がん剤もあるらしい)を扱う時は触らないようにしたり、
注意が必要だそうです。
確かに、抗がん剤投与してくれた看護師さん、
手袋して、目用の透明フィルムも付けていました。
ただ、治療中の人と関わる際に、
そこまで神経質にはならなくてもよくて、
一緒に食事したり、ハグしたり、赤ちゃんを抱っこするなどは問題ないとのこと。
病院で薬剤師さんにも聞いてみたけど
できたら気をつけたらいいけど、
そこまで気にしなくても良いみたいなこと
おっしゃっていました。
薬って怖い⚡️
別名「ケモ」
病院では抗がん剤治療のことを
「化学療法」と呼ぶのが一般的のようです。
で、化学療法(抗がん剤治療)のことを
「ケモ」と言う方もいて、
なぜ?と思っていたのですが、
化学療法のことを英語で
chemotherapy is(ケモセラピー)と言うので
「ケモ」なんですね。
へー!
病院のお薬にも「ケモ」って書かれていました。
また、「化療」とも略すようで、
化学療法するときに飲む吐き気止めのお薬には
「化療」と書かれていました。
へー!
薬の極致
抗がん剤って、ただの毒なの?
どういう仕組みで癌を減らすの?
苦しい思いしてまでやる意味あるの?
って、疑問だらけだったけど、
抗がん剤のことを調べれば調べるほどに
「薬の極致」だなぁという印象を抱きました。
↑
日本語として合ってる?
根本としては、
他の薬と同じだな、って。
そもそも薬って、
健康な人にとっては毒でしかなくて
無闇に飲むものじゃない、
できるだけ薬なしで治るなら飲まない方が良い
と、子供の頃から言われてきたけど、
その危険性を最大限にしたものが「抗がん剤」
なのかなって…。
それでも、
薬によって治る病気があるのなら
薬に頼らざるを得ない時もあって、、
どんな薬にも副作用はあるものなので
効き目と副作用を天秤にかけた時に
どちらの方が、その人にとって良いのか、
なんだろうなぁ。
効いてるといいなぁ。
サポート大変ありがたいです(*ノωノ)☆彡